労働局に職場の複数名で相談に行ってみました。

一応事前に電話をしたけど、予約は受け付けてないから受付時間内に来いとのこと。

また他の相談者がいて相談員さんが空いていなかったら、待つ感じになるかもとのことでしたが・・・

 

とりあえず複数名だったので相談場所をどこにするか、対応してくれた方が慌ててましたが、相談員さんはすぐに来てくれました。

女性4名だったからか相談員さんも女性。

あと雇止めとパワハラって伝えたら、担当がちがうようで「縦割りでごめんなさいね~」と言いながら2人の相談員さんで対応してくれました。

 

※労働局のホームページに、女性相談員さんがいるか記載してあります。

 セクハラ相談の場合は、同性の方が相談しやすいとかありますものね。

 

今回相談したことは ①有期労働契約職員が1名雇止めを通告されたが、撤回させることができるか。

          ②そもそも、職場でパワハラがあり、加害上司に嫌われたことが原因で雇止めになったと思っている。

           パワハラに対して、なんとかできないか。

 

①雇止めについて

 ・当該職員は現在勤続5年目。無期転換の資格を得る直前。

 ・就職時には、「ずっといられるよ」と言われたし、ほかの職員も契約期間で

  雇止めになった例はなく、一部は無期転換している。

 ・雇止め通告時に理由を聞いたところ、「4月から新しい体制になるから」と

  言われた。「新しい体制」とは何ぞや?には説明はない。

 

結論

まず①雇止めについて

社労士さんの意見としては、・雇止めの理由が明確でない

             ・1年間の労働契約が4回更新されていて、周囲の状況からも、継続雇用が期待される状況

             ・同じ嘱託職員の中で、1年目の職員もいる

という点は、おかしいですよね。とのこと。

 

ただし労働局として対応できることは、まず「助言

・「(雇止めを通告された)職員さんは、納得されていないようなので、きちんと

  話し合ってくださいね」という電話を職場に入れてくれる。

→職場のだれに電話してほしいかは聞いてくれる

※電話は1回しかできない

※労働局が「雇止めが不当だと判断する」「介入して撤回させる、罰則を与える」

 などはできない。

 そこまでの権限はないそうです。

 

労働者側の心情として、どこか労働関係を管理する機関が、なんとかしてくれないかな~と思うけど、そうではなく「助言」などの後押しの元、自力で使用者側と話し合うことが必要なんですね。

 

「助言」がだめな場合は、「あっせん」などの次の段階に移行するそうです。

(申し出があれば)

 

結論その②、パワハラについて

労働局としては、パワハラの認定や、それを元に介入することはできないそうです。

できることは、職場のパワハラ対策がきちんとされているか確認すること。

 

※労働施策総合推進法により、2022年4月~職場でハラスメント防止のための措置を 

 講ずることが義務化。

 

ということで、私たちのアクションとしては、

①まず職場の「ハラスメント相談窓口」はどこなのか確認すること。

 →なければ設置は義務ですよ!と言えるし、設置してくれなければ労働局へ相談、指導などをしていただく。

 

②職場内の相談窓口へ相談する。

 これは、実は現在、機能していないものの窓口はあり、ただ窓口となる職員もパワハラ野郎なんですよね…そんな人に相談できます?って

 社労士さんからは、「ダメだとわかっていても相談すること。窓口がダメなら職場のトップでもいい。事業主にはハラスメント対策をする義務があるので。

 相談をしていないと、あとで解雇や紛争に発展しても、"相談がなかったので

 知りませんでした~聞いてたら対応したのに~"と職場側に言い逃れられる可能性があるんです」

 とのこと。

 

 ということで、私としてはメールか、直接なら録画録音などして証拠を残しながら「相談」というアクションをとろうかなというところです。

 

■ハラスメントの防止について

 ・相談窓口を設置する

 ・相談があったらしかるべき対応、解決のため動く

 ・再発防止策を講じる

 ・相談者のプライバシーを守る

 ・相談したことが相談者の不利益にならないようにする

これらが会社の義務で、窓口設置しました~だけではダメ。相談して対応してもらえなかったら、労働局から注意をすることができるので、また労働局へ相談してくださいとのことでした。

 

ただし、助言とちがって、報告徴収?など労働局として会社に調査に入る場合は、

 ・すぐにはできない

 ・いつ調査するということは相談者に対して言えない

 ・確実に調査するとも言えない

など、いろいろあるようで、確実ではないし時間もかかると思った方がいいみたい。

 

・・・ということで、相談して問題解決☆といくほど世の中そりゃ甘くないですね、と思い知りましたが

自分たちがまず何をすればいいか、行動の指針を示してもらえただけでも大きな収穫だな~と思いました。

 

あと、望むものを勝ち取るには、やっぱり労使間の話し合い、など、向き合って戦わないといけないんだなということも。

うん、覚悟できた!気がする!

 

 

☆おまけ

持って行ってよかったもの

・相談メモ(何について聞きたいか、自分たちが望む解決は何かなど)

・いつ何があったかという時系列記録

・組織図(パワハラ野郎はこいつですとか)

・職場のパワハラ対策通知(更新されてないから情報が古い。窓口つくって職場に

 周知するのも義務なんですってよ)