人は時として、すごくいいことを考えたり、実践したりします。

しかし、この「いいこと」が人を苦しめる場合があります。

 

それは、その「いいこと」を人に押し付けたときです。

 

私も、昔は、いや今もそういう傾向はあるかもしれません。

 

人は、自分にとっていいものを見つけると、それを人に教えたくなります。

 

ただ教えるだけならいいですが、意図せず相手は押し付けられたように感じる場合があります。

 

その時点でもう冷静に判断できなくなります。

人は、押し付けられるのが嫌なのです。

 

どんな好きな食べ物でも、口に押し込まれたら嫌いになってしまいます。

 

良いか悪いかは、自分で判断したいものなのです。

その判断を瞬時に行う人もいますし、じっくりと吟味する人もいます。

 

考える時間が必要な人に、考える時間を与ず決断を迫れば、冷静な判断ができなくなってしまいます。

 

食事と同じ、と考えると良いかもしれませんね。

 

自分の好きなものを、自分の好きな空間で、自分のペースで食べるのは幸せです。

 

しかし、自分の好きなものでも、落ち着かない空間で、急かされて食べたら幸福感は味わえないと思います。

 

いろいろな教えや学びなどの情報も同じだと思います。

自分の好きな情報を、自分の好きな空間で、自分のペースで学ぶのが幸せですよね。

 

できれば、自分の好きな人と一緒なら最高です。

 

どんなに良いことも押し付けたとき、それは不幸の種にしかなりません。

情報過多の時代は、このことが重要だと思います。

 

自分が楽しいと思えることを、楽しい空間で、楽なペースで学んでいけばいいと思います。

 

そうやって知ることが、きっと自分にとって一番ためになることだと思います。