もしも「みんながしているから」という理由で
 
街往く人たちがマスクをしているのなら
 
それはもう感染対策とは意味が違っているから
 
マスク警察は現れないはず。
 
 
 
だから今日は思い切って
 
外歩きだけではなく
 
隣駅まで電車にのる際にもマスクを着けなかった。
 
 
思った通り、誰にも何も言われない。
 
 
電車を降りて、ベーカリーカフェに入った。
 
レジのお姉さんにコーヒーを頼んだけれど
 
やはり何も言われない。
 
 
 
そういえば、2ヶ月ほど前には
 
ビルの入り口で体温計と消毒液を持って立っていた
 
店員さんたちの姿は消えている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私の座った席のコーナーには
 
至近距離で他のお客さまがいらした。
 
ご婦人たちが楽しそうにお喋りをしている
 
同じボックスの席が空いていた。
 
 
「ここ、座っていいですか?」
 
 
許可を求めた。
 
お互いにノーマスク。
 
 
「どうぞどうぞ、お座りください」
 
 
まったく気にならないしらしい。
 
私もご婦人たちのお喋りは気にしない。
 
 
 
 
パンを食べた後、
 
成城石井にノーマスクで入った。
 
 
正面から品出しの店員さんが来る。
 
何も言われない。
 
他の店員さんにも何も言われない。
 
他のお客さまからも何も言われない。
 
私が近くに立って商品を探していても
 
避けられたりしない。
 
私に対して距離をとる人もいなければ
 
視線も感じない。
 
レジの女性にも何も言われない。
 
 
 
 
 
私の読みは当たっている。
 
本気で感染に怯えている人はいない。
 
少なくとも今日の昼間の隣駅周辺には。
 
 
 
 
拍子抜けした。
 
 
 
 
そして、私はやっと気づいた。
 
 
マスクという物に、私を縛っていたのは私自身なんだってこと。