山口の旅に出たのは
飛行機の機内で感染者が出たという
本当か嘘か分からない情報が出た直後だった。
飛行機、怖いかも。
そんな気持ちで乗った
行きの飛行機の座席はクラス J 。
シートの前後の空きが広い方が安心だから。
しかも、
前席と隣に乗客はいなかったから恐怖感はなかった。
帰りの座席は普通席だった。
これには理由があって
少し話が逸れるけれど
行きのクラス J は 2,000円だったか1,000円だったか
その程度の追加料金だったのに
帰りのクラス J の料金は追加料金は30,000円に
跳ね上がる。
どうしてこんなに違うのか分けがわからないまま
当然だけれど、1時間と少しのフライトに
30,000円の追加料金は払えない。
だから、普通席に予約を入れた。
復路のクラス J の料金が高かった理由は
搭乗待ちをしていたときに分かった。
ベトナム航空と、あと、どこだったかな
他の航空会社との3社でのコードシェア便だったから。
国際便の機材を使っていたから
クラス J の料金は、ビジネスクラスのような扱いだったのね。
話を元に戻すと、機内でのよもやの感染に備えて
事前予約で、乗客の少ない席を狙った。
前後左右に予約は入っていない。
復路での座席は後方、3列シートの窓側。
けれど実際に着席したら
私の後から予約が入ったのだと思うけれど
私の前の座席に男性が座っていた。
えええ。
やはり
私は感染が嫌だったから
落ち着いていられなくなった。
でも
私の隣には誰も座っていないのだから
隣に移動すればいいだけなのに
ほら
私ってば
子供みたいに窓側が好き。
仕方ないので、客室乗務員に
理由を話して、一列後ろの座席に移動の許可を求めた。
客室乗務員さん
笑顔で二つ返事でOK。
このご時世だものね、というか
機内はガラガラなのだから
なにもわざわざ、私のすぐ前に座席を取らなくてもいいのに。
私の前に座った男性が
私の後ろに座らないで
前に座る、ということに悪意を感じたのは
行き過ぎか、と自分でも思うけれど
その怒りと嫌悪が
顔(マスクで隠れているけれど)に
かなり、出ていたのかと思う。
座席を後方に移動したすぐ後の
日没を迎えた空の昼と夜の境界線が見事だった。
「お客さま、窓の外がとても綺麗ですよ」
声をかけてくれた客室乗務員の顔を見ると
少し前に座席移動許可を求めた彼女だった。
もちろん、私にだけ、声を掛けてくれたのだ。
私の不安な気持ちを察知してくれたのだと思った。
過剰反応しすぎだと
自分を責める気持ちが少し和らいだ。
だから
何をこの投稿でいいたいか、と言うと
客室乗務員さんたちこそ
毎日、感染の危険に晒されているのに
(実際に、機内が危険なの? と言う問題は置いといて)
気配りを忘れない。
まあ、その気配りは
乗客に暴れられたらかなわんから
と、スッチー(死語)の知人に昔、聞いたことがあるけれど
そんな理由でも、私には嬉しかったから
感謝しているし、だから
今度、旅するときもまた、JALを利用するね。(←え、そこ?)