文章教室に新しい生徒さんが入った。
 
少し年上のお姉さま。
 
話のタネはたくさん持っていらっしゃるご様子だから
 
これからが、楽しみ。
 
 
 
 
 
私の通っている教室には
 
入会希望者が時々、やって来る。
 
文章が全く書けなくて
 
書き方を教えて欲しくてやって来る人よりも
 
何かのコンテストに投稿して、入選したことがキッカケで
 
習いに来る人の方が多い。
 
かく言う私も、教室に通う前に
 
とある地方の地味なコンテストに
 
たった800字程度の散文が佳作入選をしていたから
 
文章が書けるという、妙な自信があった。
 
 
 
 
ところが、教室では見事にそれが打ち砕かれる。
 
 
 
 
先に習っていた生徒さんたちの方が、圧倒的に上手いのだし
 
自分の文章が、文章の体を成していないことを
 
指摘され、気付かされる。
 
 
 
 
誤字脱字
 
句読点の使い方
 
カギ括弧の使い方
 
改行すべき箇所
 
1行アケの箇所
 
前の文章と後の文章の繋ぎの悪さ
 
主語述語修飾語の置き方使い方
 
時系列
 
矛盾点
 
リズムと色気
 
文体
 
美しさ
 
 
 
 
自分の書いた文章が滅多切りにされてしまう。
 
 
 
 
 
ここで、自分の文章が文章になっていないことを自覚して
 
教えていただくことを素直に聞ければいいのだけれど
 
中には、先生に指摘された部分の言い訳を
 
先生に言い返す人もいる。
 
 
 
 
 
そういうつもりで書いていない。
 
自分はこういう意味で書いたのだ。
 
 
 
 
「伝わらなければ意味はありませんよ」
 
 
 
 
先生は、柔らかく、本当に柔らかく指摘するのだけれど
 
それでもご自分の主張を曲げな人も多い。
 
初日から、そんな態度の入会希望者は
 
結局は入会しない。
 
もしくは1ヶ月程度で辞めてしまう。
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
中には何年も教室に通っているのに
 
いつまで経っても、先生のご指摘&ご指導を
 
素直に聞けない人もいる。
 
 
 
 
必ず言い返す。
 
文章を読んだだけでは、意味が伝わらないから
 
問題点を先生が指摘しているのに
 
そこを、口頭で補おうとする。
 
自分の作品を、先生が一生懸命に批評してくださっているのに
 
メモも取らない。
 
 
 
 
先生に言い返す生徒さんは、伸びない。
 
何年通っていても
 
読むに耐え無い作品しか書けない。
 
それを読まされる、こちら側の身にもなって欲しい
 
そう思いながらも
 
読まなくちゃならないから
 
けっこう苦痛だ。
 
逆に、先生の言ってくださることを
 
素直に聞いている生徒さんは
 
一年二年と書いて行くうちに、とても上達する。
 
美しい文章や迫力があってリズムのある文が書けるようになる。
 
私は後から入って来た生徒さんに、実際に
 
抜かされてしまったし。
 
 
 
文章が上達するかどうかは、才能だけじゃなくて
 
教えを素直に聞けるかどうかも、あるのだと思う。
 
 
 
 
文章を書くことに限らずどの世界でも
 
自分の主義主張を曲げないことがプライドではない、
 
と思う。
 
 
 
 
 
 
写真は本日の教室の後の、お姉さまたちとのランチ。
 
テラスは暑かったー!
 
私は糖質制限中だから、ローストビーフだけ。
 
パンも付いていたのだけれど
 
無駄になるから、と断った。
 
 
 
 
そして、
 
エラそうなことを書いてしまったので
 
宣言というか予定のご報告というか。
 
 
 
今年度は
 
3つの地方の文学賞の小説部門に
 
3本の小説と
 
随筆部門に1本の随筆を応募予定。
 
 
計4本とも
 
第一稿を書き上げました。
 
これから、それぞれの締め切りに合わせて
 
推敲を重ねて、仕上げていきます。
 
 
 
エラそうなことを書いてしまったから
 
今年こそ、何か一つでもタイトルを取りたいものです。