ハルオさんが

 

我が家の客人用の枕では眠れないらしく

 

(出たA型!)

 

そば殻枕を買いに行く、というので付いて行った。

 

(正確には車で連れて行った)

 

 

 

普段の私なら

 

滅多に行くことのない『ロジャース』である。

 

 

 

せっかく行ったのだから

 

私も買い物をすることにした。

 

 

 

買い求めようとしたものは「洗濯かご」である。

 

 

 

私はロジャースではお洋服は買いませんが

 

まあ

 

タイツくらいなら買ってもよかろうと

 

まだ清算を済ませていない洗濯かごの中に

 

黒いタイツ2足組を2つ入れた。

 

 

それからレジに向かおうとしたところ

 

洗濯かごは、タイツを入れたままハルオさんに横取りされ

 

レジに運ばれて行った。

 

 

 

「私の使う物なんだから、私が払います」

 

「あはは、いいですいいです」

 

 

 

私の主張は笑い声とともに一蹴されてしまった。

 

 

 

いやいや

 

タイツまで買っていただくことになるとは(汗)。

 

 

 

 

 

ハルオさんが支払いを済ませている間は

 

私は所在なげ。

 

それから

 

枕と洗濯かごとタイツを車に運び入れ

 

私たちは食品売り場へ行った。

 

 

 

滅多に来ないロジャースである。

 

 

 

「何か欲しい物はありますか?」

 

 

 

そんなことを言われても

 

ロジャースでは何がお得なのか

 

品物が良いのか分からないし

 

夕飯の献立も何も考えていないのだから

 

困る。

 

 

 

だから適当にお豆腐やらお肉やらを

 

カゴに投げるようにして入れて

 

ああ、そういえばコーヒーが切れていたなあ

 

と陳列棚の前に行ったら

 

ハルオさんがいつも飲んでいるというコーヒーの袋を

 

3つもカゴに入れた。

 

ポンカンが好きなハルオさんは

 

ポンカンもたくさんカゴに入れた。

 

 

「週末まで(ハルオさんは)来ないのだし

 私ひとりでは食べきれない」

 

 

そんな抗議も虚しいほどにハルオさんは

 

ポンポンとカゴに食品を入れた。

 

 

そんなふうにして、ぐるりと売り場を回って

 

レジに向かった。

 

 

 

 

「私だけが食べるものは私が払います」

 

 

 

 

そして当然のように、私の訴えは聞いちゃいない。

 

 

 

 

私は独身歴26年の筋金入りのシングルマザーだから

 

こうやって買っていただくことに慣れていない。

 

 

世の奥様方は

 

ダンナ様がお金を使ってくれることを

 

普通のこととしているの?

 

 

というか、夫婦になったらこれは普通のことなの?

 

 

まるで「パパ活」と感じてしまう私の感覚が

 

どこか変なの?