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「東京都同情塔」  九段理江

好きな画家さんがインスタで「結構面白い」とポストしてたので読んでみたんですが、
なんなんこれ…結局何が言いたいの??と思ったら、芥川賞受賞作だったとのこと。

最近は芥川賞も直木賞もあんまりたいして変わらんと思ってたけど、
こういう作風だったら芥川賞の方にノミネートされるだろうなぁ、と思うような作品。

候補になるくらいなので、文学的な観点から見たら評価するポイントが高いのかもしれないけど、
庶民の私にはどの辺を楽しんだらいいのか、さっぱりわかりませんでした。

登場人物全てが薄っぺらく、誰ひとりとして感情移入できないし、同情も共感も全然できなかったです。
そもそも登場人物の誰も、明確な感情を出してないので、読んでる方も受け取りようがないんです。

何を本当の問題点にしてるのかもわからないし、
脈絡なく唐突に視点の人物や時間軸が変わるのも居心地悪かったです。

もしかしたら、主人公の女性建築家のノイローゼ的なものをそれで表したかったのかな?と思えなくもないですが、読み手には不親切すぎました。
要するにストレスでした。

作者の内面や脳内で繰り返される「言葉」に対するイメージや感覚を、
主人公の口を借りてただただ漫然と書き連ねてるような、

それこそ自己啓発本でよく聞くモーニングノートのように、
自分の頭に浮かんでくることをただひたすら書き殴る、
他人には見せることのないノートの中身を
体裁よくまとめたものを読んでるような気さえしました。

ポジティブに言えば、他人の思考を順路通りに辿っていける、ということなんですが、
有名な政治家や芸術家の思考回路ならともかく、
架空のオバさん建築家の思考回路を教えてもらってもなぁ…(厳密にいうと作者のなんですが

Amazonでもレビューすごくいいのが多いんですが…わからないです。

エンターテイメント、とか言ってる方もいましたが、どの辺がエンターテイメントなのかマジで教えて欲しいw
てか本当に読んだんだろうか??

私には全く合わず、何も響いてこなかった作品ですが、人それぞれなので、
面白いと感じた方達のレビューとかを読んで、そういう捉え方で読めば楽しさがわかるのかーと勉強させてもらいたいと思います。








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