今回はこのカイエンの修理です。
当時1000万円したこのカイエンも今では100万円前後で購入できます。
2008年モデルですので15年前の車です。頑丈なポルシェでもそこそこ故障がおきてきます。
乗ってみても、整備してみてもさすがポルシェと思わせる車です。いい意味でも悪い意味でも、、、
まだ76000kmの車なので、エンジン、ミッションはまだまだ元気ですが
樹脂でできている部品の劣化が始まってきています。
まずはブレーキのバキュームラインです。
ちょっとわかりづらいですが、エンジンからブレーキブースターへ繋がる負圧のホースです。
ホースよりは樹脂パイプに近いので、バキュームラインと呼ぶ様です。
このパイプですがパキパキに割れていました。
渋滞などブレーキを多用する時に、どうもブレーキが抜ける気がするとの話で、点検するとダメでした。
ブースターなので、ブレーキが全く効かなくなるわけでは無いですが、やはり怖いですし、危ないです。
次は、なんかエンジンから甘い匂いがするということでこちら
クーラントの水たまりができていました。。。
この辺りも樹脂部品が多用されています。
大きく割れている箇所はなかったですが、ソケットと呼ばれる部品のシール部がガタガタでそこからの水漏れでした。
この際なので、水回り部品は一式交換です。
サーモハウジング、サーモスタッド、ソケット、ウォーターポンプ、ウォーターパイプ、クーラントベントライン
このウォーターパイプに関しては、樹脂からアルミに変更されていました。
その他シール、インマニのシールも新品に交換します。
ちなみに、さっきのブレーキバキュームラインと、この水回り一式で部品だけで20万円超えました。。。
まぁまぁの部品を交換したので高額にはなりましたが、国産車よりは高いけど
ほとんどの部品が次の日には入ってきたので、そこまで悪く無いかなといった印象でした。
年式が少し古いとはいえ、乗ったらさすがのポルシェです。
この車格とは思えない加速に、効くブレーキ、コーナーリングもなんのその
しかもデフロック付き切り替え式4WDです!
エンジンをかけた時のV8サウンド、もう最高です。
室内はとても静かで、ドアを閉めただけで高級車なんだとわかります!
この値段でこの車に乗れるならいいじゃ無いかと思いました。
現状不具合は見られませんが、今後故障しないということは無いと思います。
税金が高いとかのデメリットもありますが、年に一度のことですし
それを払ってでもその価値はあると思いました。この車はすごいです!