今月のファッション業界ニュースとしましては、2つの「終了・退任」がありました。

 

 

1つ目がプラダの共同クリエイティブ・ディレクターであるラフ・シモンズが27年続けた自身のブランドを終了。

もう1つがグッチのクリエイティブ・ディレクターを7年務めたアレッサンドロ・ミケーレの退任。

 

というわけで、今日は彼らのセカンダリーの月の赤緯から流れを見てみました。

 

 

 

 

 

 

 

月が南北0度にある頃は切り替わりのポイント、後ろ盾のなくなるような時期です。

南側にある時期はどちらかと言えば水面下で準備を行うような時や人のために何かをするような時期となります。

 

参考記事

鉛筆【赤緯占星術】プログレスの月の周期

 

 

ラフ・シモンズ

 

 

 

 

 

 

これがラフ・シモンズの大体のキャリアの年表と、赤緯の月の経過です(字小さくてみえまへんダッシュ)

 

まず南北切り替えの時期は1989年6月

その2年後にアートスクールを卒業し、家具デザインでキャリアをスタートさせますが、その頃に見たマルジェラのショーに魅了され、ファッションデザインへ転向します。

 

そして最も北に向かう1996年の1年前・1995年に自身のブランドで27年続いた「ラフ・シモンズ」をスタートさせます。

 

2000年にはブランドを一旦休止させます(金銭的な問題?)

そして会社の経営統合などの結果、2002年からブランドを再始動させています。

 

その翌年の2003年頃にまた切り替えのポイントに来ています。

 

そこから2年後の2005年から約7年間、ジル・サンダーのクリエイティブ・ディレクターを務めます。

 

最も南に月が移動したころから、ラフ・シモンズという自身のブランドは生産体制が崩れてしまい、ピンチに陥るそうです。

コレクションに使う生地がなかったり、色々と大変だったのが2011年から2012年頃だそう。

 

 

 

 

そこから2012年の4月には解雇されたジョン・ガリアーノに変わってDiorのディレクターを務めます。

 

そして2016年の8月に再び切り替えポイントを迎えますが、この頃カルバン・クラインのディレクターに就任。

 

そして2020年にはミウッチャ・プラダと共にPRADAの共同ディレクターに。

 

今は最も北へ向かう途中の段階ですが、この時点で自身のブランドを終了させました。

 

今から2年後の2024年に月は最も北へ向かうので、ここからPRADAに注力してより大きなブランドにしていくと考えると、ブランド終了のお知らせもポジティブな流れの一環なのかもしれません。

  

 

 

 

 

アレッサンドロ・ミケーレ

 

続きましてGUCCIのブランドディレクターを7年間務めた、アレッサンドロ・ミケーレ。

 

 

 

 

 

彼もラフ・シモンズと全く同じようなところに現在の赤緯の月があります。

最も北へ向かうのは、ラフ・シモンズと同じで2024年です。

 

これまでの彼のキャリアは2002年にGUCCIに入り、赤緯の月が南側にあった時期も内部で昇進をしています。

2006年に革製品のデザインディレクターに、2011年最も月が南にある時期には、フリーダ・ジャンニーニと共にGUCCIの共同ディレクターになります。

 

 

そこからどんどん北に向かう2015年にクリエイティブ・ディレクターに就任しました。

 

たしかに南側にある時期は自分が表にでるというよりも、前任のフリーダ・ジャンニーニの右腕となったり、どちらかと言えば準備期間であったように思います。

 

 

 

 

 

彼が退任する理由は、GUCCIの成長が他ブランドに比べて鈍化していることに対し方向転換を求められたことを拒否したため、とも言われています。

 

が、これもまた彼のキャリアにとってはポジティブな流れなのではないかと赤緯の月を見て勝手に感じたりします。

  

 

というのが、最近のニュースから見たデザイナー2人のプログレスの月でした気づき