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この手の本、前は1章くらい立ち読みして、「ケッ!くだらない」と放り投げていたんですが。




人間の腹黒い感情を書き綴った世俗的内容のエッセイが大嫌いだった20代。

(小説はフィクションだからだいじょうぶ)




この本で言うとたとえば1章目から、

『...私自身、「自分のことを美人と思っている女」が大っ嫌いなのであり、その中でも特に「全然美人ではないのに美人だと思っている女」に対しては軽い殺意さえ抱き、どうにかして本当のことをこの女にわからせてやりたい」と思ってしまう』

と書いてあるところでもうダメでした。

「そんな低レベルな心理を公表するなんて恥ずかしくないのか。

そんなことを思ってしまう自分を反省し、より優れた人格を持てるよう努力すべきでは」

みたいな。ま、つまり頭でっかちで他人に厳しく自分のことは見えていない若者だったんですねぇ。

今は「わかる~」とニヤニヤしたり、自分にも当てはまりグサリと刺されたりしながら読めます。

大人になったのか?

それとも「人間そんなもんでしょ」と意識が低くなったのか?


著者は美人をいろんなカテゴリに分けて説明しています。
喪服美人とか、制服美人とか、メガネ美人とか、田舎美人とか、よく見りゃ美人・・・とか
語られている美人カテゴリの中の多くが、
万人が「美人だ」と言える奇跡的な容姿を持った本物の美人、ではないようで
決定的なブス以外の人であれば、この本どこかのカテゴリに入れるような気がします。


それはツライ・・・と思った箇所↓
『人の容姿というものは、年齢を重ねるごとに平均化していく』
確かにおばあさんは、みんなおばあさんで、美人もブスもないですもんね。
おばあさんは顔立ちではなく上品か、下品か、で美しさの差が出ている気がします。
はぁ~頑張る。