感動してますか?
感動って何も美しいことや景色に心を動かすことだけでなく、思いっきり笑ったり、悲しくて泣いたり、ものすごく怒ったり、心を動かしていますか?ということ。
わたし、10代、20代はとっても好奇心いっぱいで、とっても情熱家だったんですよね。
中学生になって洋楽のロックにはまり、周りはジャニーズやアイドルに夢中になっている中、1人だけ学校のロッカーやカバンにボンジョビや好きなロッカー(あら、ロッカーとロッカー、カタカナで書くと同じ!)のステッカーを貼りまくり、休み時間はノートに好きな曲の英語の歌詞を書きまくり、知らない単語を調べるような変な子だったんです。
でも音楽が好きで好きで、もう一日中、365日音楽のことばかり考えてた。
13歳で初めて行ったボンジョビやモトリー・クルーのコンサートに衝撃を受け、絶対自分は英語が喋れるようになって、コンサートに行ったら、彼らが何をしゃべてるのか理解できるようになるんだ!って決めたのを今でも覚えています。
(その後、ちゃんと翻訳をお仕事にして食べていくようにまでなれたし、通訳として世界一周の船旅に出たり、通訳としてきた出張先で今の旦那さんと知り合えたので、この点はほんと自分良くやった!と褒めてあげられる♡)
とにかくあの頃の情熱は本当に熱かったなあ、と思うんですよね。
世界で一番ロックがかっこいいと思っていたし、学校以外の時間はずっと好きな曲を聴いて歌っていられるほど好きだった。
インドア派だったので、本屋映画も大好きで、就職しても通勤時間はずっと本を読んだり、おそらく1週間に2冊は簡単に終わらせていたと思う。映画は週に5本くらい見てたと思う。(今じゃありえなーい!)
本は自分が持っている人生への疑問の答えを知りたくて読みまくってたし、映画は自分が憧れる世界を見たり、とにかく日常でない感じを味わいたかったんだと思う。(ホラー映画も一時見まくっていた時期があって、あれはなぜそんなに見たかったのか今ではよくわからない。。。)
で、冒頭に戻って「感動してますか?」ということです。
結婚して出産すると、こういう自分のための心を動かす行動時間ってどうしても極端に減りますよね?
特に出産したらほぼ自分時間なしの生活がしばらくは続くわけで。
日々のやらなくてはいけないことに追われて、1日が1ヶ月に、一年に替わっていく。
わたしもね、結構こんな感覚が続いてたんですよね。
そうだなあ、おそらく娘が4歳くらいから変わりだして、今年の9月からフルタイムで彼女がキンダーに行くようになって、随分と自分時間が増えた。
これをきっかけに昔の熱い記憶がちょくちょく蘇ることがある。
さっきも朝の家事をしながら好きな映画「ブッククラブ」を観て泣いたりして♡
そうだ、そうだ、こうやって泣いたり笑ったり心を動かすことを体験するために生まれてきたんだよな、人は、って思い出せる。
もちろん現実にリアルで辛いことがあって泣いてる人は、こんなの味わいたくない!笑ってるだけがいい!って思うと思うけど、きっと人はみんな全ての感情を地球で味わうために自分である程度人生設計して生まれてきているからね。
覚えてないから理不尽に思えるけど、本当は自分で選んだんだと思うんだよね。
そう、だからどんな動き方でさえ、心が動く体験って自分にさせてあげるといいなあ、と思って今日このブログを書いてます。
多分この、心が動く瞬間なく日々暮らしているとなんだか心が麻痺して乾いて、ただ生きてるだけのロボットみたいになっちゃうんじゃないかなあ。
若い頃のわたしは、そんな状態のことを「ゆっくり死んでいくようなもの」って言ってたと思う。
なので、もし今このゆっくり死んでいるような感覚で暮らしてる人は、毎日ほんの少しでも心が動く何かを見つけるといいのかな。
子育てで疲れてるお母さんも、夜中にちょっとだけ独身時代に夢中だったことに思いを馳せてみたり、仕事でクタクタの会社員のあなたも、5分でいいからいつか行ってみたいと思っていた旅行先の写真を眺めてみたり、なんでもいいからしてみるといいよ。
泣いたり、怒ったり、私たち、ちゃんと生きてるね。