私と母との関係は複雑すぎて、いったいどこから書き始めればよいのかわからない。
でも昨日偶然から始まった母とのスカイプ上での会話は長く続いた暗黒時代からの幕開けのような気がしたので書いておきたいと思う。
一人っ子でお母さん大好きでずっと親友のように育った。家は貧乏で父親はギャンブル癖があり、家族を省みない人で、いつも夫婦喧嘩してる家だったけど私にとってお母さんは一緒にいて楽しくて、とっても大好きな人だった。
それが激変したのが母が40代後半で私が23、24歳の時。
私たち家族は県営の団地から名古屋郊外にマンションを買って移り住んだ。
そこは18階建の新築マンションで、私たちの家はその最上階にあった。
全てが新しくてワクワクしたのもつかの間、そこから私にとって生き地獄のような暗い暗い暗黒時代が始まった。
それまでも借金取りに追い立てられたりしていたが、ますます経済的に追い詰められて、だんだんと、しかし確実に崩壊に向かっていった。
そんな矢先に母は子宮筋腫と卵巣腫瘍で入院、手術。子宮と卵巣ひとつを摘出することに。
ホルモンを作る卵巣を人為的に取り出してしまい、一気にホルモンバランスが崩れたせいなのか、母はまるで人格が変わり四六時中怒鳴り、罵り、私のお母さんとは全く別人になり始めていた。
退院後すぐに手術の副作用で腸閉塞でまた入院。
前回もこの時も母が痛みでのたうちまわるとき、家には私しかおらず恐怖で死にそうになりながら救急車に同乗した。
いつも頼りにならないのが父親だった。
とにかく家にいることが少なかった。
私が幼稚園のころに会社勤めを辞めてフリーランスのニュースカメラマンになったので、聞こえは良いが実質全く仕事もないのに借金ばかり増え、それでも家にいなかったのは、当時父は何をしていたんだろうか。
新しくマンションに引っ越しても、そんな父の態度は変わらず母がどんどんおかしくなっていった。
2度の入院後ますますモンスター化した母のいる家に仕事から戻るのは苦痛でしかなく、母は全面で私だけにのしかかってきていた。
追い討ちをかけるようにその後も胆石発作を繰り返し、毎回「お前のせいで私が病気になる!最低の娘だ!」となじられ続けた。
なぜ矛先が私に向くのか一切理解できず、ただただ日々消耗する時間を本当に長い時間15年くらい送ったのだ。
そんな中、仕事でアメリカに行く機会に何度も恵まれ、そこで今の旦那さんと出会うことができた。出会ってまもなく結婚したいと言われ、出会い後半年後にはフィアンセビザの手続きを始めた私たち。
とにかく彼と居ると心からくつろぐことができた。
つづく