前回からの続きで、今日は早めに起きてライン川クルーズへ
ライン川はスイス・アルプス山脈の雪が溶けスイス・ドイツをはじめ9ヵ国を流れて、大西洋に流れ出ます
全長1,233kmのうち、半分以上の698kmがドイツを流れているらしいです
そのうちの、ビンゲン〜コブレンツまでの65kmは『ライン渓谷中流上部』という名前で2002年に世界遺産登録されていて、ドイツの人気観光スポット
ライン川クルーズは、マインツ〜ケルンまでや、マインツ〜コブレンツまで運行していますが
全てを網羅出来る時間は無かったので、泊まっていたリューデスハイム(Rüdesheim)を出発点にして、帰りは電車で帰って来る、、、と計画し、ザンクトゴアールハウゼン(St. Goarhausen)で下船する予定に
奇しくもライン川クルーズのハイライトと言われている『リューデスハイム(Rüdesheim)〜ザンクトゴアールハウゼン(St. Goarhausen)』とほぼ同じ行程
人気で便利だから、そうなるのね
約1時間50分の船の旅です
ホテルのお姉さんに聞く所によると、クルーズ船を出しているのは2社あるそうですが『どちらも同じ値段、同じような船で、違うのは出ている時間だけだよ〜』とのことどの船に乗るかは時間の都合で決めました
9時15分 リューデスハイム(Rüdesheim)発11時05分 ザンクトゴアールハウゼン(St. Goarhausen)着 の、KDライン社の船へ
15分前には船が来ているとのことだったので、9時に船着き場到着を目指して出発
チケットカウンターで『ザンクトゴアールハウゼンまでお願いします』と言ってチケットを購入
しばらく待って、乗り込みます
1階には、レストランやSUBWAY が入っていますが、やっぱりオープンデッキで写真を撮りたいので船上デッキへ
あまり前にいると見えにくいので、船の一番後ろの角に着席
思っていたよりも混んでいなかったので、ホッとしました
『暑いかな〜出発したら寒いかな〜』などと話していたら、いつの間にか出発
手前には、電車が並走しています
ちょっとわかりにくいですが、この電車たくさんの車を二段に積んで走っていて、『さすがドイツ』と感動しました
船は電車に抜かれるゆっくりペースで進みます
ここからは、次々中世にタイムスリップしたような古城や可愛らしい街が登場するので
父が持って来てくれたガイドブックとにらめっこして、どれが何というお城なのか見どころを見逃さないように必死
まずは、かわいらしい「ネズミの塔(Mäuseturm)」がお目見え
このネズミの塔は、通行人や農民から通行税を徴収する関所だったそう
重税で人々を苦しめた大司教が、この塔でネズミに食い殺されたという伝説から「ネズミの塔」と呼ばれるように
可愛らしい塔なのにネズミに食べられた伝説って
頭が混乱しなんとも言えない気持ちになっていると、左岸に『ラインの宝石』とも呼ばれる美しい「ラインシュタイン城 (Burg Rheinstein)」が
『ラインの宝石』と言われたら(スイスにもそう呼ばれている街がありますが)ネズミ伝説から頭を切り替えて見るしかありません
1975年に元オペラ歌手が購入し、今は古城博物館として一般公開されているそうです
確かに綺麗お城っぽい雰囲気に母と『お城だーー』とワクワク
お城の面白いところは、見る角度や距離によって違う雰囲気を味わえるところ
こちらも先ほどと同じ「ラインシュタイン城 (Burg Rheinstein)」ですが、近づいて見るとまた迫力も雰囲気も違います
こちらも、正面から見るとまた違った雰囲気
キャンプ場があるらしく、たくさんのキャンピングカーが停まっていました
続いて、バッハラッハ(Bacharach)の街の丘の上には11〜12世紀頃、ケルン大司教の命によって築かれたという「シュターレック城(Burg Stahleck)」
古城のユースホステルだなんて面白そう
なぜかとても惹かれた教会の廃墟もあり、いつかゆっくり観光しに来たい街の一つになりました
この街から乗船してくる観光客も多かったです
中州にポツリと現れるのは、「プファルツ城(Die Pfalz bei Kaub)」
博物館に行くのに船で中洲へ渡らなきゃいけないのかな
そして、これまで見たお城の中で最も高い位置にある「シェーンブルク城(Schöenburg)」
現在は「アウフ・シェーンブルク(Burghotel Auf Shönburg)」という古城ホテルになっているそう
某旅行バラエティで宿泊していたのを見たことがあるので、一度は宿泊してみたかったのですがお値段と日程の都合、あと母の『古城だし、外国人のオバケが出たらやーだーー』という意見により、宿泊は却下になりましたそこ
さてさて、気を取り直して向かうのは
「ローレライ(Loreley)」
それゆえ『岩山にたたずむ美しい乙女の歌声が船頭を魅惑し、舟が川の渦の中に飲み込まれてしまう』という有名なローレライ伝説が生まれました
そして、次は「ネコ城(Burg Katz)」が見えてきます
カッツェンエルンボーゲン伯が領地を守るために築いたお城で、伯爵のお名前をもじってネコを意味する「ネコ城(Burg Katz)」と呼ばれるようになったらしいです
1989年以来、なんと日本人男性が所有していて、ホテルになっているとの情報をインターネットで見たのですが一般経営をされている訳ではなく、所有者の方のお知り合いか紹介がないと泊まれないとか
両親世代は全員歌える、ローレライの歌
『教科書に載ってたでしょ』と母に言われましたが、私も主人も全く聞き馴染みはありませんでした
両親は、しばらく口ずさんでおりました
本当かは分かりませんが、修復に約10億円、家具を揃えるのに約2億円ですってよすごーーい
このネコ城が見えて来たら、私たちが下船するザンクトゴアールハウゼン(St. Goarhausen)はすぐ
この時点で下船予定時間の11時05分を過ぎ、11時20分近く
調べていた、ザンクトゴアールハウゼン(St. Goarhausen)リューデスハイム(Rüdesheim)へ戻る電車が11時37分だったので、少々急ぎ気味でザンクトゴアールハウゼン(St. Goarhausen)の駅へ向かいます
ザンクトゴアールハウゼン(St. Goarhausen)の駅は無人駅で、切符を買う券売機も1台しか無かったので大分焦りましたが
無事に切符を買い(6.7ユーロでした)ホームに行くと、電車も5分遅れ
海外あるある
この電車でリューデスハイム(Rüdesheim)の街へ戻るのはどうやら私たちだけらしく
切符はチェックの方が来られちゃんと確認されました
船だと1時間50分のところ、遅れて2時間ちょっとかかった行程が、電車だと約30分
船から見た古城たちが次々に車窓に現れ『ああのお城見た見た』と言っていると、あっという間にリューデスハイム(Rüdesheim)の街へ帰ってこられました