2008/5/13(火) 午後 8:36~2008/5/21(水) 午前 8:34

第37話「執念の男・左門」、第38話「涙のストライク」

東京MXTVで昨日の朝と今朝の放送。

話が原作に戻った。
まず、牧場春彦が目の当たりにした左門の「音なしのまき割り」。
といっても、アニメの演出のせいで、少し音は入っている。
高校球児の泊る宿で木材を燃やしているなど、40年前ならではの話か。
「百姓」ということばがカットされている。
カットしてもわかるなら、もとのまま放送すればいい。

左門兄弟姉妹の境遇は、今なら児童相談所に報告されそうな話だ。しかし、昨今の児童相談所もあてにならず、子供への虐待を防げないので、当時ならなおさらか。

原作では、農作業で体力を鍛えた左門の境遇を聴いた飛雄馬は、舟をこいで足腰を鍛えた稲尾和久に喩えたが、アニメでは割愛。
左門は巨人と大洋という関東の2球団から誘われたが、稲尾のいた地元・九州の西鉄ライオンズから誘われなかったのは不思議。

左門が斧で数多くのまきを切って言った「男は普通、自分の力の宣傳はしないものだが」は、そのまま、『侍ジャイアンツ』の大砲万作につながる。ライバルまたはその仲間に敢えて自分の力を見せたわけだ。

テレビで観ていた明子が「飛雄馬が小学生のとき、自分が犬にかまれ、飛雄馬が石つぶてで倒した」ことを回想した場面。飛雄馬は小学生のときから古谷徹の声だったが、この回想シーンでは別の声優の声だった。
非常に違和感があった。

原作にあった「左門四球のあと、飛雄馬が他の熊本打線を連続三振」、長屋の人たちが「やっぱり、飛雄馬さんは長屋の誇りだ」と喜んだ場面が、アニメで割愛されていた。

熊本の得点をすべて左門一人が叩き出しているということは、左門が本塁打を打つか、他の選手が出塁して左門が帰していることか。いずれにしろ、左門のワンマンチームである。これは『ドカベン』のライバルチームにも近い。

細かいことを言うと、左門の妹と弟たちは、原作では豊作と違って東京方言で話していたが、アニメでは豊作と同じような九州のことばを使っていた。

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特撮とCG
『巨人の星』でアニメに実写を混ぜている話。