<旧記事>番場蛮のサムライ魂は他球団に乗り移った

番場蛮のサムライ魂は巨人のV7~V9(71~73年)に貢献したが、その後、彼のサムライ魂は中日、ヤクルト、阪神、廣島、大洋といった他球団に乗り移り、74年中日優勝、75年廣島セV&阪神の田淵本塁打王をもたらした。

川上監督は巨人軍の未来だけでなく、日本の野球界の未来をも考えて番場をスカウトしたが、目的は達成されたと言えるだろう。

番場蛮は最初、巨人を嫌悪し、巨人を中から倒すつもりで巨人に入った。
この「倒す」が巨人軍を王座から引き摺り下ろすことなら、原作の最終回で番場が死に、そのシーズン(1974年)に中日がセ・リーグ優勝優勝したことで、番場の最初の目的は達成されたことになる。