第161話「飛雄馬の母」 2010/ 8/13 15:42 [ No.3122 / 3124 ]  メッセージ一覧

「巨人の星」の第161話では飛雄馬の育った長屋が取り壊され(これは原作通り)、それにアニメオリジナルの話がついています。

劇中ではすでに1年半前に飛雄馬は東京タワーの近くのマンションに引っ越し、一徹は中日ドラゴンズのコーチなので名古屋の宿舎に泊っています。

取り壊しの知らせを受けた一徹はそこで春江の回想。

一徹は巨人に入ったものの赤紙が来て戦争に取られ、戦後に帰国したときは肩を壊し、巨人に復帰したものの川上から魔送球を批判されて引退。

一徹は日雇いの仕事を初め、春江は幼い明子、赤ん坊の飛雄馬を残して息を引き取る。

この種の話は飛雄馬が甲子園に行くとき、次に巨人の入団テストを受けたとき、さらに大リーグボール1号をオズマに打たれたあとなど、アニメでは何度も何度も繰り返されていたと思いますが、当時の「巨人の星」のアニメのスタッフは戦争の話が好きだったんですね。

今、GyaO!で配信中なのはこれです。
第161話 飛雄馬の母(長屋取り壊し)
第162話 仕組まれた罠(お京さんピンチ)
第163話 京子の真心(京子小指負傷後、飛雄馬が京子を病院へ搬送)
第164話 すべてか!ゼロか!(川上監督から忠告)

原作と比べればわかりますが、30分番組を4話も使ってやる内容かどうか疑問です。原作通りに描けば、長屋取り壊し→京子負傷→病院は1話ですむはずです。
「すべてか!ゼロか!」にしてもアニメなら15分くらいですむ話で、後半からオールスターの話を入れればすむのに、実際は飛雄馬がアルバイトする話のあとに川上監督との話。実際の球宴はその次の第165話からで、話の進み方がゆっくりだったことがわかります。

ところで春江や明子が出てくる場面では、おばさんの声などで野沢雅子も参加していますね。

1970年当時、長屋が壊されスーパーマーケット建設というのが多かったのでしょう。
「ドカベン」では山田太郎がプロ入りまで長屋住まい。
意外と「巨人の星」のほうが時代の変化を取り入れていて、「ドカベン」のほうが保守的なところがあります。

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