◆母の日に想う。 | もう一度あなたに愛たい~星になった言の葉~

◆母の日に想う。

ご訪問ありがとうございます。天野使音です。

久しぶりの更新です。




昨日は、母の日でした。


お花屋さんのカーネーションの花がとても綺麗にみえます。



私は、3歳の時に母を亡くしましたので

母と一緒に出かけたり買い物したり

食事に行ったり、ケンカしたり・・

という体験がありません。


母と一緒に笑ったり、おしゃべりしたり

・・したのかも知れないけれど

記憶に残っていません。


ふだんは、あまり気にとめないことが

母の日になると・・自分の中にある欠落感を感じるのです。


ない・・・ということに気づくのです。


母の日になると

ない・・・ことをしみじみ感じるのです。


「ない」ことは、不幸でもダメなことでもなく

ただ、ない・・・のです。


もしも、亡くなった母との想い出がたくさんあって

「母の日」に母のことを想うとき

いない・・・ということを感じるのかも知れません。


想い出があっても、今こここに母がいないのです。



「母」が生きているから

幸せを感じる方もみえるでしょうし、

苦労されてる方もみえることでしょう。


それぞれの方が、それぞれの想いで

母の日を過ごされたことでしょう。



中学生の頃、

サトウハチローさんの詩に出会いました。

図書館で見つけ

何度も何度も読んで涙しました。

詩集を買って寂しくなると読んでいました。


たくさんの心に残る詩から

ひとつ紹介させてください。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


母という字を書いてごらんなさい


 

母という字を 書いてごらんなさい

やさしいように見えて

むずかしい字で

かっこうのとれない字です

やせすぎたり

太りすぎたり

ゆがんだり          

泣きくずれたり……

笑ってしまったり

お母さんにはないしょですが

ほんとうです


詩集「おかあさん」より

サトウ ハチロー著



この詩を読んで

母という字をいっぱい書いて

本当にその通りだ・・と笑えてきて

勇気をもらった詩でした。

今でも母という字を書くと

この詩を思い出すのです。


自分が「母」になってみると

この詩が、もっと心の奥に入ってきました。


母になるのは、

やさしいようでむずかしい。

ゆがんだり

泣きくずれたり

かっこうのとれない自分に

笑ってしまうのです。


そんな自分と「母」を重ねて

なんだか笑えてくるのです。



大好きな「母」へ

いっぱいの愛と感謝をこめて

天野使音 拝