ついに迎えた就学指導の日。(後篇) | star☆mayのブログ ~2人の自閉症児とうつ病の妻を抱えたパパの奮闘記~

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自閉症と診断された2人の子供。
うつ病と診断された妻。
家族が、家族であるために。
右往左往しながらも、とにかく前を向いて、
一歩づつ、一歩づつ歩んでいます。

いきさつは前記事を参照下さい。
前回のいきさつ

starの担任の保育士さんに、starの園での様子を教えて頂きました。

ヒツジ 
給食では、お箸とか上手に使って食べています。
時間内に食べ終わるという点では、まだ少し時間がかかっています。
出された物は残さず食べています。
ただ、苦手なものがあると躊躇したりする事はありますが・・・
だから、starちゃんの家庭での様子を聞いて、びっくりしています。

わんわん
ルールを守るというこだわりかもしれません。
あとは、お友達の影響もかなり大きいと思います。
家では出来ない事も、みんなと一緒だと出来たりする事も多いと思います。

ヒツジ
園では、思い通りにいかなくて泣いたりすることはあります。
でも、物を投げたりとか、他の園児に手を出すような事は全くありません。
園での創作活動においては、自分の世界の中にいる時間の方が多いように
感じます。
そして、出来上がったものを他のお友達に嬉しそうに見せたりしています。

わんわん
人に認められたいという欲求でしょうか。
家庭でもそんな一面があります。
ほら見て見て!僕すごいでしょ!みたいな。
まだ、自分の世界の延長線上にお友達が存在しているような感じなのかも。

ヒツジ
教室では私の指示が理解出来ないときがありますが、周りのお友達の様子を
見て、それで理解して行動している感じです。
団体行動の時などは、starちゃんを最前列にしています。
外出する時など、不安な時は私を探して自分から手を繋ぎにきます。
誰かが自分の前にいたりすると、自分が前だと言って怒る事があります。
楽器の演奏なども楽しそうに参加出来ています。
ただ、自分の出す音と違う音がすると、うるさい!って怒ったりする事があります。

わんわん 
実は、starは聴覚過敏の一面があります。
大きな音などがすると両手で耳を塞いだりする時があります。
今ではだいぶ我慢が出来るようになりました。
耳栓が必要というほどのレベルではありません。

ヒツジ
運動は得意な方だと思います。
跳び箱を上手に飛んだり、走るのも早いです。
ただ、かけっこでコーナーで何度も転ぶ姿をみて、コーナーに先生が立つといった
配慮はしていました。
なんでなのか・・・

わんわん
starは微妙な動作というか、力の加減が苦手なんです。
療育では、バランス感覚が苦手だと言われています。

パンダ
最後になりますが・・・
ご両親は、通常学級と支援学級、正直どちらをお考えですか?

わんわん
 親としても、正直言ってすごく迷っています。
 親としては、starちゃんが毎日楽しく学校に通える事を一番に願っています。
 ただ、通常学級では学習についていけないのではないかと心配しています。

家庭と保育園、双方からの聞きとりが粗方終了した頃。
発達検査を終えたstarが、作業療法士さんと一緒にニコニコ顔で戻ってきました。
starは、凄く頑張って取り組む事が出来たようです。

相談員さんから、見解が告げられました。

パンダ
色々とお話を聞かせて頂いて、starちゃんの今後の事を考えると、支援学級が
妥当ではないかと考えます。
通常学級でやっていけるかどうかは、正直言って私にも分かりません。
チャイムが鳴る事で学校生活をスムーズに過ごせる子供もいます。
実際に通ってみると、上手くいく事もあるかもしれません。
しかし、私の立場としては上手くいかなかった場合、悪い条件を常に想定して
お話を進めなければなりません。
starちゃんが支援級に通うとすれば、自閉症の子が通う情緒クラスになります。
知的のクラスではないと思います。
知的のクラスだと通常学級に移るのはなかなか難しいですが。
情緒のクラスであれば、後から通常学級へと移る事は可能です。
支援級に通う目的は、starちゃんの心の安定です。
まずは試しに通常学級に通わせたいという親御さんもいらっしゃいます。
でも、私自身としては、一年生の時期こそ大切にしてほしいです。
starちゃんが学校嫌いで不登校にならないために。
starちゃんが毎日楽しく学校に通えるためにも、私はstarちゃんには支援級がいい
のではないかと思うんです。
お父さんはどうですか?

わんわん
実は、私も迷っているとは言いながら、その考えはありました。
実際、支援級に通いながら交流の時間を増やし、最終的に通常学級に移動した
という、お母さんのお話も聞きにいきました。
私も、支援級に通いながら通常学級への移籍を目標に頑張るのが一番じゃない
かという、想いはありました。

パンダ
お母さんはどうですか?

ペンギン
正直・・・まだ、迷っているんです。

相談員さんの口から「支援級」の言葉が出た時、妻の顔色が変わりました。
明らかに動揺していました。
妻はまだ支援級自体を受け入れていないのだという事を、改めて悟りました。

パンダ
迷うという事は、とても大事な事です。
大事な子供の進路ですから。
私も父親ですので、良く分かります。
しっかり悩んで、しっかり結論を出していきましょう。
ご家庭でも、じっくり話し合われて下さい。
今日の打ち合わせの結論は、「迷っている
」でまとめさせて頂きます。
その後、就学指導委員会で会議にかけて検討します。


こうして、この日の就学指導は無事に終わりました。
最後に、保育士としての目で見てどう思うか、先生からご意見を伺いました。
先生は親を目の前にして言葉を少し濁しながらも、正直に答えて下さいました。
この子の事を良く分かって下さる先生に、出来れば側についてあげて欲しいです。

先生の言葉を聞いて、思わず涙が出そうになりました。
私は必死で涙をこらえながら、先生と別れました。


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