雨音に耳を傾ける


ひとつひとつのその音符は

神様が語る声のよう


平和に過ごして帰った夜に

大荒れ模様の家族がいる


笑顔で元気に帰宅すると

愚痴と不満をぶちまける

準備万端の家族がいる



晴れの日があって



雨の日がある




少し前を走ったり

後ろから追走したり

横に居たり

一緒に沈んだりもがいたり



ひとつひとつしか解決できないのに

色々一度に起こってくるし


もっといい気分で居たいのに

ドアを開ければ舞台暗転



神様私って

なんですか?

なんだったんですか?

居ない方があの人達にも私にも

幸せだったりしませんか?



異言を解き明かすように

車の中で

シートを倒して


ただ

ただ


雨音を聴いていたら

やがてそれは音楽になって

紡がれていく詞(ことば)になる



それは柔らかくて

静かで優しくて


心の奥の

乾いた場所に


きちんと届いた




いつの間にか30分ほど眠ってた




家族は正直面倒くさい

感情の世話が1番面倒くさい

自分でなんとかしてよ、とは思う

私がいつも

ウルトラCやらコネや手品やインチキで

解決できると思わないで欲しい

ムカつく

無理

私にばっか言わないで

塩に言いなよ

もーーーーー!!!

きーーーーーー!!!


人格としての自分の進歩は割と無いし

素晴らしい大人でも

模範的な親でもなくて

おやおやおや〜?な私だが



怒りながらも雨音が

何かを鎮めてくれたから



「1番の不満は何よ?」


なんて聞き出して

根気よく聞いてやり

一緒に解決策を練って

ちょっと手助けをする



まあ、




クッッソ面倒な作業なんだけど😂



ホッとした顔で

照れ笑いなんかされたら



「次回は自分でがんばんなさいよ」


なんてまた

威張ったりして



同じ顔で笑ってたりする



雨の日があって

晴れの日がある




おわり