ひとつの旅立ちを告げた故郷のbandの最終公演は、違和感なく深く熱く優しかった。
あの一体感は感謝と達成と満足の念の渦だったと思う。
あの日以降、がむしゃらに音を拾わなくなった。
行き過ぎる風を心地よく見送る、そんな視点に立てた気がしている。
ファン側にもそれなりの集大成、区切りもある。
今年は大なり小なり、自身の進退や進路修正を考えさせられる事が多かった。
その時その場がすべてだから、ひとつも悔いはない。
ただ、もっと聴きたいもっと触れたいと欲があるうちは次への期待や想像をかきたてられる。
そうするうちに決して先がないわけではないのにここで良かったと満足し落ち着く―
余計なざわめきや期待はない。
追わせた側と追った側がそれまでの集大成として『修了書』を掲げられれば卒業も進級進学も、様々に歩き出せると思う。
未来への片鱗にアンテナが反応するならきっと遠くからでも守り続けるだろう。
好き嫌いの域でしかないけれど、好きになった自分を誇り、信じたことを大切にしたい。
受け取れる、渡してもらえるなにかを心に刻めますように。