女子日本代表のS監督ら全日本柔道連盟(全柔連)指導陣から暴力などのパワーハラスメントを受けていたとして、昨年末に日本オリンピック委員会(JOC)に告発した問題は、大きな問題に発展しています。
選手の中には、「合宿などで『死ね!』と言われたこともあったようだ」
そもそも全柔連ではなく、JOCに告発文を提出したこと自体、全柔連のいい加減な体質を日本女子柔道のトップ15人が認識していたということでしょう。
案の定、このような暴力指導者を「戒告処分」だけで継続させようとしている全日本柔道連盟の甘い状況認識が指摘されています。
柔道に代表されるような「格闘技」の指導には、暴力と指導が紙一重の差で存在すると思いますが、それを暴力と取るか、指導と取るかは指導を受ける立場の人間と、指導者の人間関係にかかわるところが大きいと思います。
つまり、信頼できる指導者かどうかで、指導にもなるし暴力と受け取られる事もあるということです。
この問題となった指導者Sは、指導者としては失格者でしょう。
地位と名誉を与えられて、自分を過大評価してしまう、つまり思い上がってしまう人間は、どの社会にもいるものです。
そういう人間は上から目線になってしまい、与えられてもいない権力を与えられたと錯覚して暴走してしまう。
誰もそれを止められないから、最終的には「内部告発」という形で世間に公表される。
選手として金メダルを獲ったからと言って、必ずしも指導者として適任であるとは限りません。
同じ柔道界の金メダリストで指導者で、婦女暴行を犯したとんでもない欲望の塊のような指導者Uもいましたから。
都民を対象にした世論調査で、五輪招致の支持率が73%となったとニュースが流れましたが、この柔道指導者の不始末が五輪招致にマイナスに働かないともかぎりません。
外国のIOC委員の印象を極端に悪くしたことは、否めない事実です。
指導者を選ぶにあたっては、その人間性を十分考察した上で選ばないと、取り返しがつかない自体を招くかもしれません。
今回問題になったSは辞任の意向を示していますが、最初から指導方法を間違えていたようです。
次期監督は、信頼のおける人を選んでもらいたいものです。
それじゃ、明日もみなさんにとって良い日になりますように
Good Day