いつも一生懸命に生きるあなたへ
今日は、
こえのブログで
初チャレンジ
詩の朗読をお届けします
「こだまでしょうか」金子みすず
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう
「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう
そうして、
あとでさみしくなって、
ごめんねっていうと
ごめんねっていう
こだまでしょうか。
いいえ、誰でも。
上に挙げたのは、
大正時代の童謡詩人
金子みすずの
「こだまでしょうか」
の詩です。
東日本大震災の後に
ACのCMに
使われていたので
ご存知の方も多いかと思います。
コロナ感染が
ここまで拡大していなかった先々月、
私は友人と
好きな本を持ち寄って
朗読し合う遊びをしていました。
なんでも友人が
朗読をテーマにしたドラマを
見たとのことで、
ぜひリアルでもやってみたいという
友人の誘いに乗ったんです。
私は、
「朗読する本なんて
思いつかないな、、、」
とちょっと困っていたのですが
その時に思い出したのが
金子みすずの詩でした。
以前、
金子みすずの詩が好きで、
出身地である
山口県の仙崎というところ
（現在の山口県長門市仙崎）に
旅行に行きたいと思っていたくらい
だったんです。
（いまだその願いは叶わず、、
今の状況が落ち着いたら
ぜひ行きたいですね
）
この詩は
やわらかな言葉で書かれており、
また優しいまなざしが
とても素敵ですよね。
そしてその朗読遊びの時、
友人と解釈が分かれた点が
ありました。
それは、
最後の一節。
「こだまでしょうか。
いいえ誰でも。」の
部分です。
私は、
「いいえ誰でも。」は
「いいえ、こだまではなく
誰でもそうなんですよ。」
という意味だと思ったんです。
ところが友人は、
「いいえ、誰でもない
あなた自身なんですよ」
という意味なんだと
反論しました。
確かにこれはもともと
「こだま」がテーマの話です。
自分の心が反映する
（こだまする）という意味では
そっちの方が
理にかなっているのかもな、、、
と思い、
「もしかしたら
そうかもしれないね。」
とその時は言っていました。
でも、
今回このブログを書くにあたり、
ネット検索して調べていたら、
専門家も私と同じ解釈であることが
判明したのです
金子みすず記念館館長で
児童文学作家の矢崎節夫氏。
２６歳の若さで自死した
（意に沿わない結婚をしたため）
金子みすずの作品は
死後散逸していましたが、
全作品５１２編を探し当ててまとめて
紹介した人が
この矢崎節夫氏です。
氏の、文章を抜粋してみます。
「この詩で私が注目したいのは、
『こだまでしょうか』という呼び掛けに
『いいえ、誰でも』と答えている
末尾の一文です。
よいことも悪いことも、
投げ掛けられた言葉や
思いに反応するのは
『こだま』だけではなく、
万人の心がそうだとみすゞは
言っているのです。」
全文はこちら
https://www.chichi.co.jp/web/金子みすゞ「こだまでしょうか」が持つ言葉の力/
東日本大震災の時に
多くの人の心に
指針を示してくれた
この詩。
今の状況が続く中でも、
この詩は
みんなの心に
力を与えてくれるのでは
ないでしょうか。
今日はとても暑い1日でしたね。
熱中症にお気をつけください
という私も、
午前中に頑張って歩きすぎて、
帰宅後爆睡
してしまいました
それでは
皆様も
史上稀に見る
おうち生活の
ゴールデンウィークを
楽しくおすごしくださいね
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