「 口は弁護士
   心は詐欺師
 そういう私はゲイボーイ 」

私がショーパブに入った頃(1982年頃)の先輩ニューハーフの口癖でした。


当時、ニューハーフという言葉はまだ無くて、周りからはゲイボーイさんと呼ばれてましたねぇアセアセ

これは当時の先輩達がお店でお客さんに「綺麗だねぇ〜」なんて言われると自虐ネタで女性の格好してるのに嘘なのよぉ〜というブラックジョークです。
今じゃ考えられないかも知れませんが、ニューハーフバーではよくある光景です。


それにしてもゲイでボーイなんて、女らしさのかけらもないじゃないのよぉ〜(笑)


ニューハーフという言葉は実は桑田佳祐さんが生みの親だそうで、大阪のベティママが桑田さんプロデュースでレコードを出すことになって、ベティママのお顔が派手でお綺麗だったものだから 


桑田さん「ママはどことどこのハーフなの?」

ベティママ「嫌だぁ〜男と女のハーフよん❤️」

桑田さん「それじゃ、ニューハーフだぁ」


と仰ったのが始まりと有名な話です!!


その当時は、TVでは、80年代なりに忖度して「ニューハーフ」とか「ミスターレディ」とか呼ばれていましたね。

「笑っていいとも」では「ミスターレディ タモキンの輪」というコーナーがあり、毎週、ニューハーフさんが数珠つなぎで紹介して出てくるトークコーナーもありましたキラキラ


まだまだLGBTなんて言葉はない時代でしたがこの辺りから夜のお店でしか会えなかったニューハーフさんがメディアに出だした頃のように思います。

夜のお店といえば私が38年前にショーパブ「ギャルソンパブ」に入って兎に角思った事は厳しいということ。

完璧に縦社会で先輩の言うことは絶対、社会は不条理ということを学ばせてくれた場所でもありました!

そのお陰で私はその後25年間センターで踊り続ける事が出来たような気がします。強くなれました(笑)



あれから30年以上が立って2020年、現代社会に一石を投じたのが『ミッドナイトナイトスワン』という映画でしたキラキラ



トランスジェンダーを理解したい、草彅剛さん始めキャストの皆さんの素晴らしい演技を観て欲しい、主人公の気持ちを分かりたい、新しい親子の形を理解したいという母性を持った女性のお客様達のパワーでこの映画は広まり今や全国に広がるロードショーとなったのは言うまでもありません花火

そうまさにその "母性"がテーマとされてる映画故のヒットだと想うのですラブラブ

しかしながらなかなか、男性はその母性に気がついたりしません。
誰もが誰かの息子なのですが、マザコンと思われるのが嫌なのか父性に対しては敏感ですが母性については私も含め、あたり前のように享受しています。

それ故なのか私も高校生の時には聖子ちゃんカットでメイクして学校に行ったりボーイフレンドが出来ても父は無かったことように接していました。

18歳で東京に出てきてギャルソンパブのステージに立ち、TVなんか出るようになると父は「2度と帰ってくるな!!!」と言い私は母とは隠れて会ったりしたものです。


そんな父も3年前に他界し、その葬儀の時には35年ぶりに亡くなった父との再会を果たしたのですが全く泣けなかったのです。


四十九日辺りに遺品を整理しているとDVDに古い映像が・・・



「元気が出るテレビ」


!?


次見ると



「タモリ倶楽部」


「ごっつうええ感じ」

「めちゃイケ」

「笑っていいとも」
「ニューハーフ50人」
「ロンドンハーツ」
「ボキャブラ天国」


    、、、、、、、、、、、、、




私の出演作品を父は観てくれていたんです!!


それまで父の事を頑なに言わなかった私もそれからはインタビューなどでは答えるようになりました。


それまでの父との確執は私の心から全くなくなりました!

母はどんな時でも私の見方で父は何かあったら助けようとと見守ってくれて居たんだなぁーと。

父と母との愛情は相反するように見えたけど実は同じで子供を愛し信じようとしてくれていたんですねキラキラ

そんな亡き父に言いたい事が矢張りありまして、もしもう一度、生まれ変われるなら


私は


オカマちゃんとして

オネェとして

ゲイとトランスジェンダーの間な拗れてる人間として

日出郎として

何よりお父さんの息子として

また産まれて来たいと言いたかったなウインク

そんな親と子の関係

特に今回は母性とジェンダーの問題作

「ミッドナイトスワン」

どうしても娯楽作品とは一線を描く作品として観てしまいます!!

渡辺裕太チャンネルで語っております。







★日出郎出演情報

【Mother 特攻の母〜鳥濱トメ物語】


【作品名】アース製薬 presents 戦後75年を飛び越えて 『MOTHER マザー~特攻の母 鳥濱トメ物語~』

【日程】2020年11月18日(水)~ 23日(月・祝)

【場所】新国立劇場・小劇場

【出演】

浅香唯・佐々木絵梨花・山田寿々(NMB48)・水川華奈(NBM48)・平安伸伍・テキサス・きゃのん・穐吉次代・河野うさぎ・フルーツポンチ亘健太郎・松本健司・藤森太介・日出郎・他



●チケットご予約

カンファティチケットセンター
https://s.confetti-web.com/detail.php?tid=59054&



お電話ご予約
0120-240-540
(受付時間 平日10:00~18:00)



舞台中継配信チケット販売ページ
https://airstudio.zaiko.io/_item/332094