カクシンハン版『ヘンリー六世三部作』

どかぴよーーん

皆さま、おはようございます

5月らしい気持ちのいい朝でございます

昨日は、一昨日に続いて、カクシンハンさんの舞台に行ってきました

写真は、一緒に行った、8月「リア王」で一緒するマモ(荒澤守くん)と、「リチャード三世」でヨーク公夫人役ののぐち和美さんと、「リチャード三世」では、マーガレット役、「ヘンリー六世」第2部では、エリナー役を演じた

葛たか喜代さん

のぐちさんは、どスッピンなのでお顔を隠してまーす

こんなお茶目な和美ちゃんは、自分の息子だが、醜く生まれてきたリチャード三世を忌み嫌うヨーク公夫人のような老け役を、私と同世代なのに、若者が中心の小劇場界において、重厚に演じてました

私達も、そんな年齢になったんだなぁーと、感慨深いものがありました

マモは、「ヘンリー六世」三部作と、「リチャード三世」を通しでみるそうです

そうです

今回は、カクシンハンさん、「ヘンリー六世」三部作から「リチャード三世」まで、通して4公演を上演したのです

これは、もしかして、日本初

私は、前の晩に「リチャード三世」を観劇していたので、夕方までで終わりましたが、マモは、「ヘンリー六世」から全部、観劇したので、夜、22時まで劇場にいたようです

ちなみに、バックで写ってるこのお花がとても綺麗だったので、写真撮りましたぁ

これは、ムクゲかなぁ

一昨日と違い、昼間から劇場に待機

とても、天候がよくて、昼間は暑い位なので、爽やかな5月の昼間を楽しみましたぁ

ヘンリー六世三部作を通してみると頂ける薔薇戦争の白薔薇、赤薔薇イメージした、缶バッジを貰っちゃいました

イングランド王座を争ったヨーク家とランカスター家を描いた「ヘンリー六世」の両家を表すのが、この白薔薇と赤薔薇なので、薔薇戦争と呼ばれるらしいのです

「ヘンリー六世」でのもう1人の主役のヨーク公(リチャード三世の父)役と、エリザベス(リチャード三世の兄嫁)の他、11役をこなしていた岩崎MARK雄大さん

岩崎さんだけでなく、みなさん、1人何役もこなしてらして、なんで、こんなに台詞が入るの

と、感心、感動してしまいました

そして、マラソンのように続く熱量も凄かった

私は、若い頃、シェークスピアは難解で、敬遠しがちだったけど、年齢とともに、大河ドラマや歴史が、好きになってきて、だんだん、歴史を知りたいという知的好奇心の上に、普遍的な、その時代の人の愛や、憎悪、嫉妬、陰謀を描いたシェークスピアの史劇を、現代的なニュアンスで、しかし、シェークスピアの持つ台詞の力強さはそのまんまのカクシンハン版『ヘンリー六世』を観れた事に、感謝して、私は私なりのシェークスピア感を作って8月の「リア王」に臨んでいけたらとパワーを頂けた、2日間でした

シェークスピアには、裏切られた者(敗者)が、よく呪いの言葉を吐くのですが、これが、現実化したりして、ある意味オカルトな一面も、もっていて、策略家も沢山出てくるので、「デスノート」みたいな、心理戦や策略戦も楽しみ方の１つなんだなぁーと思いましたし、怒鳴った直後に、その相手を許し愛して抱擁するという気持ちの揺らぎも、愛=憎しみという相反する世界観の中で表現していかければいけない面白さが、実は、現代人の私達の日常にもあって、それを増幅させて、2時間というお芝居の中に人の一生の人生を詰め込むのは、面白い作業だなぁーと感じさせてくれたカクシンハンでした

プログラムでの蜷川シェイクスピアの常連、吉田鋼太郎さんXカクシンハンの対談も非常に面白かったです