Single man

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先日観たDVD、「Single man」が面白かった

監督は、な、な、なんと、元GUCCIのクリエイティブ・デレクター(デザイナー)のトム・フォード

故に、映像は芸術的に美しい

1シーン、１シーン、色彩、部屋の調度品や出演者のスーツ、コスチュームにいたるまで、まるで、ファッション雑誌を見てるような錯覚に陥るほど、スタイリッシュ

60年代初めのロスを舞台に、同性の恋人を事故で亡くし、絶望の中、自殺を決意したイギリス人(多分)大学教授ジョージ(コリン・ファース)が主人公のお話。

恋人の死により悲しみに暮れていた主人公のジョージの心を表すように、昔のモノクロをオマージュした非常に淡い色彩の映像で、ストーリーは進む・・・

しかし、自殺まで考えて、人生最後の１日として

「今日１日をいきぬけば！！」

と、考えてたジョージの前に美少年の大学生ケニー(ニコラス・ホルト)が存在が気になりだしたり

街中でラテン系美青年と知りあったり、昔の元カノで、今は親友のチャーリー(ジュリアン・ムーア)と本音でぶつかりあえたり

普段、めんどくさい隣人の子供との会話も大切なもののように思えたり・・・

と、主人公が心動くシーンでは、映像の色彩が鮮明になるところも美しい

クローズアップとスローモーションで、ストーリーの緩急をつけている

その美青年と出会ったことで、
ジョージは性への撞着や、生への執着を回復していく姿が、人間の命の尊さを唱っている作品でした

「プラダを着た悪魔」や「SEX　AND THE　CITY」がベルサーチやラクロア的な映画だとしたら、「SINGLE　MAN」は、私の大好きなシンプルでスタイリッシュなトム・フォード時代のGUCCI的映画です

お勧めの映画です