ある日の天空神ホルスのリーディング。

円環の輪の中で、泉としては少し貧弱な様相が伺えるが

外敵から身を守る聖域の中で自分を育てている風景。

 

円環の輪と言えば土星だが、土星のルールに守られた上で

人は自分というものを育てます。

円環の輪は人を守るものでもあるが、同時に人を束縛するものでもある。

 

土星という特殊な形状をする惑星が聖域を設けて

我慢して育成する場所でありながら、束縛にも至る、というお話。

 

自分の中にある土星のルールが、目の前の現実を作り出す

土星は秩序をもたらし、その中で安定した活動をさせるように育てます。

トランジットで土星がハウスチェンジすると

いつしかそのルールが書きかわって、

戸惑ってしまう面もあるでしょう。

 

太陽、月、ASCに来たときやサターンリターンした時はなおのことでしょう。

 

目の前に見える現実を形成しているのは、自分自身の土星です。

朝何時に起きて何時に寝る、仕事は平日で土日祝日が休日、

XXさんは自分にとって仲の良い特別な人で

YYさんは自分にとって嫌な人間、目の上のたんこぶだ、

というのも人それぞれ自身の土星のルールです。

 

私たちは自らの土星のルールに則って普段生活をしています。

やがて土星のルールは時と共に書き換えられ

非常識なものは破壊と再生を余儀なくされます。

 

土星は「時間」を支配し、古いものは無常にも時間の経過とともに朽ちていきます。

現実を形作るのが自分自身の土星で

目の前の現実が陰惨で気に入らないのなれば

自分の土星を書き換えねばならない、ということです。

 

この土星を書き換えるには土星のルールに従うか、

土星外のルールで突き崩していくこと。

例えば冥王星。冥王星は銀河系外のルールを持ち込みますが、それは時として非常識かもしれない。

そのことが使い古された土星のルールを書き換えることを加速させるでしょう。

 

どんな形であれ、土星の輪に守られた状態で自らの進化成長のタネを育てた暁には

大きな幹のある大樹が産まれるでしょう。

大きな実りの時になるまで円環の輪に守られる、ということです。

 

主従関係における苦痛の原点

思い返してみれば私にも思い当たる節がありました。

「会社にいる限りは自分を殺して働くのが当然、土日祝日だけが自分を生かせる」

 

というのも自分が決めた土星。

ならばこの土星のルールを書き換えねばならないということ。

 

土星のルールというのは人それぞれ持っています。

おおよそがハウスとサインに準拠したルールでしょう。

私の場合は射手座土星なので、何かしら自由になることに

抵抗や束縛があることになるでしょう。

 

私に関して言えば自由をとてもとても希求してきたのですが、

その自由を阻むのが会社という認識でおりました。

 

会社という土星が私の自由をことごとく阻んで立ちはだかってきました。

会社に社用携帯を持たされたり、仕事のトラブルがあれば自分に連絡がかかってきて

休みをなし崩しに潰され、ストレスを溜めていく。

 

ブラック企業にいた時をそれを強く感じたかな。

 

私はこうして会社に対する恨みつらみというものを長きにわたり蓄積してきました。

会社などの小社会に対しての敵対心は

冥王星ードラゴンヘッドのオポジションが描いていたので、

余計に組織体に対しての敵対心が根強かったですね。

 

ブラック企業に至っては平日は満員電車で身動きが取れず

会社に着いても身動き取れないほどの仕事をさせられ、

多くの時間を会社に捧げてきました。

 

今思うによく耐えてきたと思う。

 

こうして私の土星のルールの中で

平日は会社にがんじがらめにさせられる会社に捧げる忌むべき日で

土日祝日はその忌むべき束縛から解放されて

ようやく自分というものを思い切りよく出せるのだ、と。

 

土星というのはいつでも現実というものを叩きつけ、

挙句は結果を出すことを要求してきます。

 

自由に対する希求こそあれども、その自由でいられるのが土日祝日だけだ、と。

私はそこにイライラが募りました。

 

会社という存在が嫌いになったし、起業塾のアジ勧誘に乗り、起業を目指した。

 

射手座土星で自由に対しての制限を自分でかけてしまうものの、

射手座太陽と天王星コンジャンクションのために

自由に対する希求が強すぎるという矛盾した状態を作り出しました。

 

私は、その大きな葛藤が頭を悩ませていました。

 

土星である以上は目上の存在がいるということ。

何者かが人生の教師でもあり、目の上のたんこぶと言えよう。

そうした厳しい存在がマイルールを書き換えるのだから。

 

個人的には射手座が木星なので土星と相反する。だから嫌いなんだろうなぁ。

 

主従関係における苦痛というのはこの土星が描いていたこと、

自分の土星がそのように形成されていたからなんだろうなと。

 

総括

土星のルールに慣れて刷新するまでの辛抱が大事になってきます。

それまでに自分の苗木を育てることが大事になってくるでしょう。

 

それまでは慌てないこと。

 

「見切り発車が早過ぎるほど危険なことはないからしっかりと実力つけなさい」

と土星は言っているのです。

 

どんな仕事でもある程度技量を蓄えないと、プロとは言えないですからね。