恋の呪文
もちろん、
俺はプロだから、
恋愛を成就させる術ぐらいは心得てるさ。
だがな、
恋愛は多種多様な人間の共同作業、
マニュアルなんて存在するわけがない。
それでも、
相手の気持ちを振り向かせるぐらいなら、
簡単だぜ。
誰もが唱えられる、
とっておきの、
恋の呪文を、
教えてやろう。
だが難しいことはない。
会話をしたら、
最後に必ず、
相手の名前を付け加えればいい、
それだけさ。
普通に、
ただ、
何度も何度も。
ただし、
敬称も忘れずに、
付け加わえるんだぜ。
名前というものは、
もともと愛情の自己確認で出来ている。
そいつを、
自分の声で音を付けちまえば、
相手の心を奪う、
恋の呪文にすり換わっちまうのさ。
後は頃合いを見計らって、
静かな声で、
そっと、
呼び捨てにすればいい。
ただしこいつは、
自分を可愛いと思ってる、
女にはあまり効かない。
そうだろう、
女の自己愛によるアイデンティティは、
決して奪えんからな。
俺はプロだから、
恋愛を成就させる術ぐらいは心得てるさ。
だがな、
恋愛は多種多様な人間の共同作業、
マニュアルなんて存在するわけがない。
それでも、
相手の気持ちを振り向かせるぐらいなら、
簡単だぜ。
誰もが唱えられる、
とっておきの、
恋の呪文を、
教えてやろう。
だが難しいことはない。
会話をしたら、
最後に必ず、
相手の名前を付け加えればいい、
それだけさ。
普通に、
ただ、
何度も何度も。
ただし、
敬称も忘れずに、
付け加わえるんだぜ。
名前というものは、
もともと愛情の自己確認で出来ている。
そいつを、
自分の声で音を付けちまえば、
相手の心を奪う、
恋の呪文にすり換わっちまうのさ。
後は頃合いを見計らって、
静かな声で、
そっと、
呼び捨てにすればいい。
ただしこいつは、
自分を可愛いと思ってる、
女にはあまり効かない。
そうだろう、
女の自己愛によるアイデンティティは、
決して奪えんからな。
愛人
たいていの愛人が、
結局男は最後は、
妻のいる家庭に戻ると、
歎くがな。
家庭に戻る、
わけじゃあないんだよ。
愛人でも妻でもなく、
男ってやつは、
単に、
仕事を選ぶだけなのさ。
仕事を円滑にするのに、
都合の良い家庭を捨てないだけの話。
そいつがわからないと、
いつまでたっても、
男を見る目が育たないってことになってだな。
そのうち、
たぶん、
家庭を捨ててもいいって男と、
結ばれることになる。
良かっただって?
おいおい、
家庭を捨てるってことは、
女のために、
仕事を捨てるってことだぜ。
ろくな男じゃないってことさ。
女を幸せに出来るわけないってことぐらい、
わからなきゃな。
結局男は最後は、
妻のいる家庭に戻ると、
歎くがな。
家庭に戻る、
わけじゃあないんだよ。
愛人でも妻でもなく、
男ってやつは、
単に、
仕事を選ぶだけなのさ。
仕事を円滑にするのに、
都合の良い家庭を捨てないだけの話。
そいつがわからないと、
いつまでたっても、
男を見る目が育たないってことになってだな。
そのうち、
たぶん、
家庭を捨ててもいいって男と、
結ばれることになる。
良かっただって?
おいおい、
家庭を捨てるってことは、
女のために、
仕事を捨てるってことだぜ。
ろくな男じゃないってことさ。
女を幸せに出来るわけないってことぐらい、
わからなきゃな。
束縛
恋愛において、
相手を束縛したいと思うのは、
実に自然なことだぜ。
たとえそれが、
理不尽だとしてもな。
だがな、
男女によって、
その束縛は種類の違うものになるもんだ。
女が持つのは、
独占欲で、
男が持つのは、
征服欲って具合にな。
つまり、
女は恋人の愛を常に独占したいと思うが、
男は恋人を単に支配下に置きたいがために、
束縛するのさ。
当然のことながら、
そこに愛など無い。
別れた後でも尾をひくのが、
たいてい男だってのが、
よくわかるだろ?
相手を束縛したいと思うのは、
実に自然なことだぜ。
たとえそれが、
理不尽だとしてもな。
だがな、
男女によって、
その束縛は種類の違うものになるもんだ。
女が持つのは、
独占欲で、
男が持つのは、
征服欲って具合にな。
つまり、
女は恋人の愛を常に独占したいと思うが、
男は恋人を単に支配下に置きたいがために、
束縛するのさ。
当然のことながら、
そこに愛など無い。
別れた後でも尾をひくのが、
たいてい男だってのが、
よくわかるだろ?