神は細部に宿る」アビ・ヴァールブック。
柔術をやっていると非常に身に染みる言葉で、
ヒクソングレイシー柔術の大切な所ではないかと思っています。
例えば相手を抑え込んでいても胸の微妙な位置によって
相手が感じるプレッシャーは全く変わってきます。
その細部の違いの発見で世界が全く変わる、
柔術の面白さの一つだと思います。
過程にこだわる面白さを教えてくれます。
今回、初めて試合に出る子供達、大人がいます。
試合の場合、試合の全体の流れを準備しなければいけません。
「木を見て森を見ず」の状態になってはいけません。
柔術の場合、立ち技だけでなく寝技もありますので
何百種類という状況、体勢が存在します。
「技のディテール」と「試合の流れ」を把握する、
二つをやらなければなりません。
抽象度を上げたり、下げたりする作業を行っていきます。
試合の準備をするにあたって「ディテールを発見する楽しさ」、
「流れを考える楽しさ」、この二つの過程を考える楽しさが
伝われば良いなと思っていますし、
引き続き二つの見方が出来るようになり
子供達にとって社会に出た時に少しでも役に立てたら良いなと思っています。
これは柔術を通して「空(くう)」。
いわゆる自分次第の行動で「有」にもなるし「無」になる事も出来る。
この事に気付いてくれるようなクラスにこれかもしていきたいと思っています。
緊張も自分の準備次第で「有」の度合いも「無」の度合いも変わってくる。
今度の初試合、試合開始前どうだろうか?
終わった時はどうだろうか?
緊張を忘れるぐらい全力を出し切れ!