※ 諸事情により、後ほどアメンバー限定記事に変更します😶

 

 

星屑が20代の頃、当時、紳士服などを販売する東北本社の企業で、正社員として紳士服部門で、北海道内の複数の店舗で働いていた。



そんな頃からカスハラはあった。

 

 

当時はカスハラという言葉は無かったけど。悪質なクレーマーは昔から存在していた。

 

 

このブログの初期に紳士服をテーマにいくつか記事を書いてきたけど、再編集し投稿します。

 

 

 

Case 2

 

 

札幌市内の郊外店舗での出来事。

 

 

ある日の、激混みの店内。

 

 

星屑はレジに入り会計操作をしていた。

 

 

他に、レジカウンター内には、2名、サッカー作業(お客様の購入商品をたたみ直して、専用の袋に入れて手渡す)要員として入っていた。

 

 

フリーのお客様(接客不要)が20名近く列を作って会計を待つ状態は、レアなケースだった。

 

 

そんな時、50代半ばと思われる男性が、ワイシャツ片手にレジ打ちしている星屑にアピールして割り込もうとしてきた。

 

 

勿論、その男性とは面識が無いし、星屑が接客販売をした訳でもない。

 

 

列に並んでいる他のお客様は迷惑顔。

 

 

星屑 「申し訳ございませんが、順番にお願いします」

 

 

それでも、何度もワイシャツを見せて、割り込もうとする。

 

 

他のお客様の会計作業(レジ打ち)しながら、割り込もうとする度に、「申し訳ございませんが、お並びいただけますか?」などと、その男性客に言った。

 

 

やっと男性が列に並んだ。

 

 

そして、その男性の会計の晩になった時。

 

 

星屑 「大変、お待たせ致しーー」

 

 

男性客 「もう要らねぇ!!!」

 

 

男性は手にしていたワイシャツを星屑の顔面に投げつけ、そのまま帰って行った。

 

 

星屑の左頬から顎にかけて、左肩にもぶつかったワイシャツは、レジカウンター上の筆記具を入れているケースや、売上伝票などの書類を入れていた箱に更にぶつかり、レジカウンターと周辺に散乱した。

 

 

レジに並んでいた沢山のお客様も驚きと、その男性客に非難の声をあげた。

 

 

ワイシャツは、汚れを防止するため、基本、メーカーから入荷した状態の、透明なビニール袋に包まれた状態で棚陳列で販売していた。

 

 

お客様にお渡しする時も、そのままの状態で会計後渡している。

 

 

そのビニール袋は、メーカーによってソフトなタイプもあれば、ハードなビニール袋もある。

 

 

ハードなタイプだと、ビニールの角が手に引っかかったりすると、手に傷ができることもある。

 

 

星屑にぶつけられたワイシャツは、ハードなビニール袋に包まれていたものだった。

 

 

顔に運よく傷は出来なかったが、痛かった。

 

 

なぜ、星屑がそんな目に遭わなきゃならないのか、理解不能で、列に並んでいたお客様達からは、心配してくれる声が聞こえた。

 

 

一緒にレジに入って、サッカー作業をしていた2人も、訳が分からず驚くばかり。

 

 

いきなり他人から、顔にものを投げつけられる人生初の理不尽な行為を受けた星屑。

 

 

当然、激怒状態の星屑だったが、会計を待っている他のお客様がいるので、まず散乱したものを急いで回収し、会計業務再開。

 

 

星屑との釣り銭授受をする際に、慰めの言葉をかけてくれたお客様もいた。

 

 

この騒ぎに気付いた当時の男性店長(30代後半)が、星屑の見えないところで、ワイシャツの男性客を追いかけていたが追いつけなかったらしい。

 

 

店長が調べると、この男性客、50代半ばのベテラン女性販売員A(パート)から、スーツと一緒にワイシャツを購入していたことが判明。

 

 

スーツ購入の場合、販売員がお客様に売上伝票に氏名、住所、電話番号を記入してもらっているので、店長が男性に連絡を取った。

 

 

閉店後。

 

 

店長から事務室に呼び出される星屑。

 

 

店長が男性客から聞いた話を話し出した。

 

 

ベテランパートのAさんからスーツを買った際に、ワイシャツも購入した男性客。

 

 

販売員にメジャーで採寸してもらって買ったものの、帰宅後に試着したらサイズが合わなかったので、交換してもらいにアポなしで再来店していた。

 

 

売り場で、採寸した販売員に声をかけたものの、他のお客様の接客中だった担当販売員は、「接客中で対応できないから」とレジに行くように言ったらしい。

 

 

しかし、レジですぐに対応してもらえず、待たされて頭に来た……と。

 

 

ずっとレジにいた星屑は、そんなお客様の事情は分かる訳もなく。

 

 

一旦、帰宅して試着したというワイシャツも、販売時の状態に近付けてたたみ直し、ビニールの袋に入れ直して持ってきていたので、至近距離じゃないと、開封済みか未開封かも分からなかった。

 

 

店内は激混みで、レジは常に10〜20名近くが列を作って会計を待っている状態。

 

 

対応するにも、レジを抜け出して、会計を休止に出来る状況ではなかった。

 

 

店側のルールとしては基本、クレームのお客様は最優先で対応する。

 

 

更に、基本、店長やマネジャーがクレーム対応することになっているが、ワイシャツなどのサイズ交換は、必ずしもそればかりではない。

 

 

クレームが発生したら、例え店長やマネジャーが接客中でもクレーム発生を伝え、対応してもらうことも出来る。

 

 

しかし、そもそも、クレームとは星屑だけでなく、レジにいた他2名も、全く分からない状況下で、この投げつけ事件は発生した。

 

 

販売員の採寸ミスによるサイズ交換(クレーム)だと分かっていたら、サッカー作業に専念していた1人を店長かマネジャーの元に走らせ、対応させてたさ。

 

 

しかし、店長は星屑の言い分を聞き入れず、星屑が悪いと説教を始めた。

 

 

そもそもは、採寸ミスした販売員が悪いし、その販売員が星屑にクレームによる交換だと引き継がないまま、男性客をレジに向かわせたのが悪い。

 

 

それでも店長は、星屑の対応が悪いと。

 

 

翌日、店長は男性客に平謝りし、更に数日後、改めてワイシャツの交換しに男性客は来店した。

 

 

店長が対応し、交換を済ませた。

 

 

男性客が帰った後。

 

 

店長によると、男性客は星屑にワイシャツを投げつけた行為を「大人気なかった」と言ったらしい。

 

 

しかし、交換しにきた際、レジに1人でいた星屑に、この男性客から、直接詫びの言葉は無かった。

 

 

大人気なかったと思うなら、一言くらい「顔にぶつけてすみませんでした」くらい言えよ……と思った。

 

 

この件は、20年以上経った今も忘れない出来事です。

 

 

ちなみに。

 

 

星屑が悪いと説教した店長に対し、それを知った一緒にいた後輩社員や、レジ近くにいて目撃した別の正社員、その他の従業員達が、星屑の知らない所で抗議していたことを、他の社員から聞いた。

 

 

「あの状況では、星屑さんに落ち度はありません!」

 

 

「ぶつけられても、文句言わずに仕事を続けていました」

 

 

「星屑さんは丁寧に『お並びください』などと男性客にお願いしていた」

 

 

などと。

 

 

店長は、抗議を受けたことも星屑には言わず、星屑に謝ることも最後まで無かった。

 

 

この会社、男尊女卑的な会社でもあったからなぁ。

 

 

今日もアクセス、有難うございます🙇‍♀️