月曜日:まずは新石器時代へ!!!
某テレビ局からの依頼で新石器時代、ベルギーにいた人々がいつから、どこから、どのルートでやってきてどんな暮らしをしていたのかというリサーチ。ヨーロッパ最大の火うち石が採掘された場所があり、そこから火うち石がその時代に、どうヨーロッパへ流出していったかなど含めて見えてきて大変興味深かったです。
火曜日:現代!
初めて東京の裁判所に行きました。通訳として、日本在住のフランス人が起こしている裁判で裁判官の前でのお話を通訳しました。緊張!!!本番前と本番後の打ち合わせもヘビーでした。でも、東京の裁判所ってパリのと違って、雰囲気が全くない無機質な感じだったことに驚きました。。ただの事務所とあまり変わらないです!パリのは古くて、細かく装飾され、重々しくて、味があって素敵なのです。
水曜日:マルコポーロとチンギス・ハーンに会いにいきました!!
千葉のとある大学の図書館で所蔵しているマルコポーロの「東方見聞録」の模写本を撮影。フランス語判でしたが、何しろ800年前に書かれたゴチック文字。
その解読・・・四苦八苦しました~。当時のフランス語は今のと少し違いますし、手元にフランス語の書きおこしの原稿があったわけでなく、日本語への全訳しかありませんでした。時間をかけて、昔の文字とにらめっこして・・・最初全部同じ形に見えていたのですが、徐々にそれぞれ文字を区別できるようになって、e a cなどいくつかの文字がはっきり見分けがつくようになり、やがて単語がわかるようになって、文章が見えてきて!そして狙っていたフレーズにズーム・イン!YEAH!!!!!
木曜日:中世のフランスの村
「フランスの最も美しい村々」のリサーチを以前から頼まれていて、その報告まとめ。中世祭りを盛大に行う村、代々の職人を大切にする村、中世期の料理を振舞う村。もちろんどれも美しい!!!
人口300人しかいないような村でも審査に合格すればこのリストに入り、話題になって、観光客や移住希望者がやってきます。村の活性化につながります。そして、「古きよきフランス人の生き方や哲学を取り戻したい」なという人がよく訪れるそうです。「美しい村」だけでなく「フランスの精神」までもが自慢の場所なのですね。
金曜日:19世紀の東アフリカ ~ ロンドンへ
知人の昆虫学者さんがテレビでいろいろ放送されるカブトムシや昆虫の番組のアドバイザーや監修をしているのですが、フランス語はさっぱりわからない方です。彼は困ったときにはいつも私宛に「ファクス」を送ってきます。よろしくね、の一言が添えてあって。
今回も興味深い話でした。
『1870年に東アフリカの植民地に宣教師としていったある神父が、 なんと昆虫採集にハマッて、新種をザクザク見つけてはイギリスに持って帰り、それらの新発見が高く評価されていた』という実話。
一週間でいろんな時台に行っただけでなく、世界一周もしたような気分です。
さて、今週は19世紀のフランスとタヒチに専念します。ポール・ゴーギャンのNHKの番組がもうすぐ放送。その最後の情報整理にお付き合いします。
7月20日(月) BShi 午後9:15~10:45
ハイビジョン特集
楽園の絵は百年の時を越えて
~ゴーギャンと3人の日本人 我々はどこへ行くのか ゴーギャンの大作の謎に迫る~ (仮題)
