約一か月間、インターンとして働かせて頂いたジェットウイング・ラグーンはスリランカのニゴンボにあるリゾートホテル。ジェフェリー・バワが一番初めに設計したホテルとしても有名です。その中にあるスパは常にドクターが常駐しており居心地の良い空間で本格的なアーユルヴェーダのトリートメントや治療を受けることが出来ます。

 

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研修でお世話になったチャマルカ先生にインタビューしました。

 

いつもニコニコしていて、あっけらかんとしているところが病状の深刻さをも吹き飛ばしてしまいます。

 

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Q1:なぜアーユルヴェーダドクターになったのですか。
A:元々は建築家になろうと思っていました。しかし(西洋の)医者であった父親が患者とやり取りする姿をみて、自分も医者を志すようになりました。科学が好きな事もあり西洋医学、薬学、微生物学などは難なく学ぶことが出来ました。しかし、肝心のアーユルヴェーダのところでつまづきました。今まで学んできた西洋医学の考えと全く違うアプローチだったからです。自分には合わないと思い、医者を諦めかけました。その頃に出会ったのが今の妻です。彼女と勉強するうちにアーユルヴェーダのコツを掴んだように思います。アーユルヴェーダでは体全体のバランスや関連性、心の状態などトータルケアを行っていきます。時間はかかりますが、根本から治す事で永続的な治癒が見込めます。事実、私が事故で腕を骨折した際は、手術はせずにアーユルヴェーダの治療で治しました。通院で3か月はかかりましたが今は傷跡も全くないですよ。西洋医学とアーユルヴェーダの良いところを使って治療していますが、個人的にはアーユルヴェーダの方が好きです(笑)。
 
Q2:日本人のお客様が増えてきていますが、どのような方が多いですか。
A:仕事でとても忙しい方が多いです。ストレスが多くて、食事もろくに摂る時間がなかったり。ガラッと環境を変えてリセットしに来られているようですね。先日も10日間のプログラムを受けに来られた方がいました。普段の生活を変えるのはなかなか難しいですから、できれば年2回位スリランカ来られて休息を取られると良いですね。
 
Q3:ラグーンで滞在するとどのようなスケジュールになるのですか。
A:早朝にヨガ若しくはエクササイズを行います。
朝食の後、9時頃からドクターカウンセリングを行い当日のトリートメントを決めます。体調やプログラムに応じて一日に3種から5種位のトリートメントを2~3時間かけて行い、昼食後はゆっくり休んでもらいます。
夕方にヨガやミュージックセラピーを受けて頂くこともあります。
毎食時にアーユルヴェーダの薬が処方されます。日本人の方は漢方薬に慣れているので飲みやすいと思います。
 
Q4:予防医学でもあるアーユルヴェーダでは食事、運動、瞑想が重要だと言われていますが、生活に取り入れるにはどこから始めれば良いでしょうか。
A:食事から変えていくことが良いと思います。ただ、今までの習慣を変えることはとても大変ですのでそれを変える程の強いモチベーションが大切です。今まで来たお客さんの中には、冷蔵庫に私の写真を貼って言われたことを思い出して食事を管理している方がいますよ。
 
Q5:先生の今後の展望は?
A:ラグーンに来るまでは2つの病院に勤務していました。その頃は外来などにもいたので、緊急を要する治療が多かったのですが、ここでは生活習慣病などじっくりその方のことを知りながら治療プランを作成しています。今までの経験も生かして、ラグーンで行えるトリートメントを充実させていきたいです。
(わずかにある休日は大学院で栄養学を学んでいるとの事。とても勉強熱心で、いずれは政府機関での勤務にも携わりたいとのこと。)

 

 

 

ラグーンでのアーユルヴェーダプログラムはまだまだ発展の余地があり今後にも注目です!