『咬合性外傷』という病名がつくものがあります。
症状としては、歯の痛み・歯茎が痛い、
顎に違和感がある・激痛で噛めないなどです。
ほとんどの方は、「ひどい虫歯になってしまった!!」
と言って来院されるのですが、目で見ても、
レントゲンを撮っても虫歯や歯周病らしい所は見当たりません。
ただ、噛み合わせがずれてしまい、1箇所だけが強く噛んでいて
上下の歯でダメージを与え合っているのです。
そんな時は、噛み合わせを少し削って楽にしてもらいます。
同時にマウスピースの調整、持っていない方には作成します。
夜間の食いしばりを防ぐために、口テープを貼って寝てもらいます。
日中もパソコン作業などで食いしばっていると思われますので
舌スポットを徹底することで、噛まないように指導します。
『咬合性外傷』になった少し前に何か変わったことがなかったか聞き取りすると
皆さん、よくおっしゃるのが「テレビを見ていたらうたた寝してしまった・・・」
というのが多い気がします。
布団ではなく、ソファや床でごろ寝しながら横向きで寝てしまい
起きたら腰が痛かったとか・・・
まさに、それが原因なのです
腰が悪い方は、噛み合わせもずれます
整体にも通われることをお勧めします。
基本に立ち返り、仰向けで布団で寝る。うたた寝しない。
膝や腰が悪い場合は、そちらの治療も並行して行う。
日中は噛みしめないように意識しておく。
これだけでも『咬合性外傷』を予防することができますので
日頃から少しだけ意識していただければ幸いです。