今回の東芝の不正会計。驚いたというより、いよいよここまで落ちたかというのが正直な感想。
我々が企業と接する機会は、お客様相談室という窓口のみで、苦情はすべてここで一括管理される。
その大半が非正規社員で、正直首をかしげざるを得ない対応がほとんど。彼らに能力がないといっているのではないので勘違いしないでほしい。
ただ十分な研修も知識もないまま、現場に投入されている状態であるのは間違いなし。
本来お客様相談室というものは、顧客の苦情に誠意をもって対処しなくてはならないのに、露骨に企業の利益を守るのが役目といった態度に出る担当者がいて当惑する。ちなみに彼らはお客様相談室ではなく、自社防衛隊。
これって顧客に対しても失礼だし、企業側にとっても決してプラスにはならないはず。アフターケアのサービスがいかに大切であるかに、上層部が気が付いていないのが、はなはだ不思議じゃないですか。
そしてこうした企業姿勢が今回の東芝と共通しているんですよ。
ユーザーの心理を無視した数字ピラミッド競争。
加えて「上意下達」という企業姿勢。いいかえると社長や上司の命令なら、絶対服従。あるいは会社の不利益になると判断したら即刻目をつぶる。
テレビのインタービューで複数のサラリーマンが仕方がないと認めていたけれど、これって本当は怖い話ですよ。いいかえると良心は迷わず目をつぶれっていうのと同じだもの。
最近、こうした傾向が顕著になってきている気がするんだけれど、そう感じるのは私だけかな。怖いのはまだまだ続きます。
こうした生き方をしてきて、友情が信じられますか。さらには子供にどう接すればいいのかしら。
そして一番怖いのは、そんな自分自身が信じられなくなるし、誇りをもてなくなること。
東芝はそうした社風に従った挙句、奈落の底に突っ走ってしまった。しかもそれが奈落に行き着くとは思わなかったのだからぞっとする。しかも彼らはエリートですよ。
大勢で渡れば怖くないが嵩じて、名門企業が詐欺会社に化してしまった事態を悲劇と呼んでよいのやら。
いずれにしろ粉飾決算を知らずに株を購入した株主は最大の被害者。今後、史上最大の損害賠償事件に発展する可能性が高いですね。
現代人って生きるつらさをかみしめている人が多いと思う。
雇用が不安定なために心を閉ざさなくてはならない時もあるだろうけど、そういう生き方を続けていると、結局は企業の信頼を損ない、利益を減らしますよ。間違いなく。
多くの人は、勇気を使わずに終わってしまっているのではないかしら。そうだとしたらもったいない。不安にしがみついていても、何にも役には立ちません。かわりにそこから自分を解き放つ努力をしてみましょう。
相手を説得するって労力を使うけど、できた達成感はなんともいえないものですよ。
説得するだけの資料、そしてタイミングを見計らう目、しぶとさとあきらめない心さえあったなら、多くの人は事態を改善できる能力があるはず。
もう一度、使い切っていない自分の能力がないか、さぐってみましょうよ。