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ビーディ・アイの2ndです。
ビーディ・アイを知らない人のためにすっごく簡単に説明しますと、オアシスの作曲面での中心人物だったノエル・ギャラガー以外の元オアシスメンバーで構成されているバンドです。
弟のリアム・ギャラガーの天性の歌声で存在感を維持しているバンドというとややトゲがありますが、そんなに間違いないと思いますw
(他のメンバーもミュージシャンとして一流のキャリアがありますが、まだ個性が出ていないという意味で)
前作にもオアシスっぽさというのは聴けば聴くほどなかったと思いますが(ノエルがいないから当然ですが)、今作はやっとビーディ・アイのデビュー作という印象を受けました。
1曲目の”Flick of The Finger”の前奏が強烈ですね。
力強さを感じる渾身の1曲ではないでしょうか。
全体的には良くも悪くも気だるさの漂うなんというかサイケ色の強いアルバムという感じがしますが。
前作には見えなかったバンドの方向性を感じました。
前作には”Roller”という歴史に残る名曲が収録されていましたが、今作にはそれに匹敵する曲は全く見当たりません。
それでもビーディ・アイというバンドのオリジナルなサウンドが感じられて、個人的には好きですね。
3曲目や7曲目のイントロのギターを聴くと、ポール・ウェラーのバンド、ザ・ジャムのサウンドのような歪んだギターの音も楽しめます。やっぱりイギリスのクールなバンドですね。
アルバムの一番の特徴はリアムの声です。
すごく近い距離で聞こえるんですよね。
どうやってレコーディングしたんでしょう。
まったく加工せずに生の、ホント彼の生々しい声を聴くことができます。
そういった観点でいうと、リアムのファンなら後悔しないアルバムです。
早くもですが、自作が気になります。
オアシスの名曲は全てというくらいノエルが作っていました。
正直このバンドには”Whatever”や”Wonderwall”のようなレベルの曲を期待するのはできないんだろうなぁと思っています。
「全体で聴いて良いアルバム」ももちろんいいんですが…、なんたってヴォーカルはあのリアム・ギャラガーです。もっと際立って良い曲が1曲くらい入っててもいいんじゃないかなぁと思ってしまいます。
このままではただのイギリスの良いロックバンドの一つで終わってしまいそう…。
やっぱり偉大なキャリアがある人たちは過去と比較されて大変ですねw