“the ROSE”


私が、この映画を見るきっかけになったのは
かれこれ10年ほど前だろうか。
ジブリシリーズのテーマソングを集めたアルバムを買ったのが始まりだ。
そこに、【おもひでぽろぽろ】のテーマソングの
【愛は花、君はその種子】
という曲が収録されていて、
歌は全部日本語詞、歌手は都はるみだった。
とても静かな、私の好きなメロディーだった。
そこには原題が“The Rose”とあり、確か高畑勲が訳詞したんだと思う。
その頃、すごく洋楽にかぶれるようになっていたから、オリジナルバージョンの歌を聞きたいとずっと気になっていた。

それから何年か経ち、
そのオリジナルをベット・ミドラーという人が歌っていることを知り、

たまたま何かの映画に出演してるのを見かけ、すごくショックを受けた。

正直な感想だと、鼻がデカい顔がデカい!バランス悪い!って感じの風貌で、決して美人じゃないタイプだった。

そうだったから、その曲の元になった映画の存在を知っても全く興味が湧かなかった。


しかし、ついにこないだこの映画のサントラを借りてきて、


歌唱力の素晴らしさ、

そして、批評家のコメントを読んだら気になって仕方なくなって

昨日借りてきて、さっき見終わった。


すごく、寂しい映画だった。


アメリカ映画には珍しく、最後に主人公のローズが救われることはなく悲しい結末。
まぁ、ジャニス・ジョプリンをモデルにした映画だから、そうなんだろうけど。


ベット・ミドラー演じるローズは、大スターで休みもなく歌い続けて、疲れきっていた。


本当の愛にも見放されて、


ひどく孤独な人生だった。


ところどころライブのシーンがあるのだけど、魂を振り絞るような歌声は、本当に本当に素晴らしい。

そしてミドラーの演技も、本当に本当に素晴らしくて、
孤独なローズを見ると思わず涙が出てしまった。

この映画は、
セックス・ドラッグ・アルコール…
それに頼ってしまう人間の弱さや
大スターもただの人間であるという現実を描いている作品だと思う。


なんていうか…名作には間違いない。


ベット・ミドラーが素晴らしすぎます!


一度観て、損はない作品な気がする。