死ぬまでに、なるだけたくさん言っておきたいことば。
そして、なんだか幸せになれることば。
知り合いの爺ちゃんが、ある日突然、いろんな知り合いのひとに電話をかけまくっていた。
どのひとにも、「ありがとう」って云うために。
次の日、その爺ちゃんは亡くなった。
そんな話を、思い出した。
なんだかそれが、すごく羨ましかった。
ひとりじゃ生きてこれなかったし、これから先も、きっとそうだから。
なるだけたくさんの人に、お礼をいっておきたい、と思う。
終わってしまう直前には、あたしは一言も発することができないかもしれない。
だからなるだけ、思った時に言うことにした。
だけど、最期には、やっぱり云いたいなぁ。 重さがちがうもの。
いつからか、死について毎日考えるようになっている。
もう、言葉を交わすこともできないひとたちを思い出す。
もっとたくさん話していたかった。
ありがとう。って、云いたかった。
だから、少しでも多く、云っておきたいんだ。
ありがとう。っていう気持ち。