「やーぎゅ」


「ん…仁王君……どうしたんですか…?」


「お前さんが熱中症でぶっ倒れたって聞いて、飛んで来たんじゃ」


「そうでしたか…ありがとうございます……」



ゆっくり身体を起こし、微笑みを向ける


休んだお陰か、もうだいぶ身体が楽になっていた



「もう辛くなか?」


「はい、休んだのでもう大丈夫です」


「本当に?」


「?本当ですよ」


「本当の本当にか?」



…何ですか彼は


こんなに心配症ではなかったはずですが…というか、こんなに心配されると逆に気味悪いです



「…何か、企んでます?」

「失敬な、俺はお前さんを心配してるだけじゃ」


「じゃあ本当に大丈夫ですので…っ!?」


「ほぉ、なら良かったぜよ」




…えーと、これはどういう事でしょうか



「えと、仁王君?これはいったい…」


「ん?柳生押し倒してるなう、じゃ」


「…なっ、何がなうですか!早く退きたまえ!!」


「嫌に決まっとるぜよ」



そう言っていつの間にか外されてたネクタイで手を一纏めにされてしまう




「に、仁王くん!!ここは保健室ですよ!?」


「しーっ、あんまりおっきい声出しちゃイカンぜよ?誰か来たら困るんは柳生じゃし」



今から何をする気なんですか君は!!



「弱ってるやぎゅ、可愛え」


「か、可愛いくなんてな…っ」



待って下さい、待って下さい、待って下さい!!


廊下で喋る生徒の声がやけに耳に響く


これは…困りましたね、どうしましょう



「こら柳生、何考えとるんじゃ?」


「…っ、ん……」



この状況、ほっとくと何されるか分かったもんじゃ……!!




…し、仕方ないですね…この方法はあまりやりたくなかったのですが…




「にお…く、ん……」


「……………え」


「ここじゃ…ヤです……私、恥ずかしくて…」


火照った顔で涙ぐんだ目の上目遣い



…お、思ったより恥ずかしいですね


でもまあ、ペテン師仁王君なら「そんな子供騙し効かんぜよ」とか何とか言って………



「お前さん…そりゃ反則じゃ」


「え?」


「そんな顔でそんな事言われたら、手出せんくなるじゃろー……」


シュルッと音を立てて手首が自由になる


あれ、これはもしかして…成功しました?


何故か自然と笑みが零れる


「ふふっ…」


「…何笑ってるんじゃ」


「いえ…何でもないですよ」


「ふーん……あ、やぎゅ?もちろん、今日俺ん家来てくれるんじゃろ?」


「?何故です?」


「楽しい事するからに決まってるなり。ここじゃ嫌なんじゃろ?」



あー、確かにあの言い方じゃそうともとれますね……って


「な、何言ってるんですか!私は行きませんよ!?」


「…強制連行するぜよ、プリッ」


「プリッ、て…」





「なぁ柳生、ええじゃろ?」




誰をも魅了する、とろける様な甘い笑顔



「そ、それは反則です…っ」


「柳生も反則技使ったきに、おあいこじゃろ?」


「む……そう言われると何も言えなくなってしまうのですが…」



…本当に罪作りな人です、彼は



「ピヨッ、ならそろそろ帰るかの」


「え?あの、授業は…」


「もう全部終わったぜよ」

「…えぇっ!?」



急いで時計を確認する


「…もうそろそろ部活終わる時間じゃないですか……」



そんなに眠っていたなんて不覚です…


「ほれほれ、早く支度しんしゃい」


「わっ…!ま、待って下さい!!」



「…そういえば、さっき幸村が「柳生は今度から練習メニュー二倍だな…」って呟いてたぜよ」


「…っ!?……何か一気に泣きたくなってきました」


「後で俺がたっぷり喘かせてやるぜよ?」


「そ、そういう意味ではありません!!」


「ククッ、んじゃ行くかの」


「…はぁ……」



………しかし私も末期ですね


これから彼に何されるか解らないのに



「やぎゅ?」




もっと彼と一緒に居たいと思ってしまうなんて




「仁王君?…優しく、して下さいね?」


叶わぬ願いかもしれないけれど


「……お前さんは理性を崩す天才じゃの、今直ぐ食べたいぜよ」


こうやって二人笑い合える時間が


「それはダメです」


「ケチー」






永遠に続きますように





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…うわああああああああ!!←

初28、初立海!だけど見事に大失敗!!(てへ


みぃちゃんゴメンね…折角リクくれたのにこんな文章で((((



えー、ここまで閲覧して頂きありがとうございました(*´`*)