本田美奈子さんのオリジナルアルバムを聴いていくシリーズが帰って来たよ!

前回Ⅲを書いたのが、2021年12月21日!およそ1年8か月ぶりになりました。今回は、通算6枚目、美奈子さんがロックバンド、MINAKO with WILD CATS名義で出した『WILD CATS』を聴きます。オリジナルアルバムとしては、前作『Midnight Swing』(1987年12月16日)以来の作品です。

 

 

 

『WILD CATS』(1988年8月5日)

 

1.We Are Wild Cats

2.Let It Burn

3.VIRGINITY

4.Bang Bang

5.霧のベール

 

6.Full Metal Armor

7.カシスの実

8.Because You're Mine

9.School Girl Blues

10.あなたと、熱帯

 

作詞:4(Sonny Bono)以外、松本隆

作曲:樫原伸彦(1)、Scott Sheets(2,6)、中崎英也(3,5,7,9)、Sonny Bono(4)、Joey Carbone(8)、忌野清志郎(10)

 

忌野清志郎

WILD CATSといえば、この「あなたと、熱帯」ぐらいしか当時は知らず、「寝たい」と「熱帯」をかけて挑発的なところをアピールしているなあ、そういうアピールせずとも、歌唱とロックらしい音で勝負できるのに、と勝手に思っていた記憶があります。

作曲のほうは、清志郎さんだったんですね!そういわれて意識して聴くと、なるほど、ソウルフルというか、ブルースからのテイストが伝わってきます。

そして、曲の終盤は、あなたと”絶対”とも歌っているところに気づかされ、美奈子さんの可愛さも感じるのが意外でした。

 

 

通しで聴くと、80年代特有のハードさとメロディ、ドラムプレイなど、私が好きなタイプの音で、44分の演奏時間あっという間に聞かせてくれます。ちなみに、きょう9月9日は、朝霞のミュージアムで5周年の特別開館となって、フィルムコンサートでは、本作から、1と10が聞かれました。

 

本作では、2や6は洋楽的なハードさ、曲展開、3で明るくパワフルに、そして、ここで、これを入れてくるとは!!と心で歓喜した4!

この4は、シェールが66年に歌って全米2位、1988年のアルバム『シェール』でも、ボン・ジョヴィのメンバーのサポートで、リメイクしたあの名曲。これをカバーしていたとは!すばらしい!

 

 

3,5,7,9は本当にメロディに特徴があって聴きやすいのは、さすが中崎英也氏の作曲です。
中崎英也といえば、斉藤由貴が1985年に「卒業」で売れるまえに、その出演CM、明星食品「青春という名のラーメン」で流れていた曲「胸さわぎ」を歌っていた人。鈴木雅之さん、小柳ゆきさんなど多くの有名なアーティストに曲提供していましたが、本作でも、中崎さんの手による曲は、たしかにああいった雰囲気の、ポップでメロディアスなものばかりです。

 

洋楽で慣れた私としては、ハードロック系は、ただハードなだけではだめで、バラードも聞きたい。本作でも、8がロックバラードです。

 

そのようなわけで、全体のバランスもあって、思っていた以上に、完成度の高いアルバムだったんだなと、いまさらだけど、フルに聴けて真実を知ってよかったと思います。

 

ところで、WILD CATSのメンバーは、美奈子さん以外に5人いるはずですが、その5人とはどんな人だったのでしょうか。

インターネットで出てくるお名前は、山本倫子さん、飯田三千さんというお二方のみでした。今もお元気に音楽なさっているのかな。次に、『豹的』のレビュー書く時までに調べておきます(いいのか約束してw)。

 

 

そのようなわけで、一昨年以来、ミュージアムに急遽、5周年を観てきたことがきっかけで、美奈子さんのアルバムレビュー再開できました。

 

 

当ブログも8月の8周年以来の記事でしたが、8月は、強烈な暑さを生き抜いてきまして、ようやく、涼しい時間も訪れるようになりましたね。更新も増やしていければなと思っています。では、また!