3月に観た平沢進氏のINTERACTIVE LIVE SHOW 2022《ZCON》の余韻は、特に、「ASHURA CLOCK」が歌われたそれはいまだに残ったままだ。あのライヴでは、同氏のソロ作『突弦変異』のヴァージョンだったが、福間創さんの属したP-MODELのヴァージョンも聴きたくて、わざわざ1997年11月発売のP-MODEL第11作『電子悲劇/~ENOLA』を入手して聴いている。正確には、2011年に最新リマスタリングされリリースされた『+6』である。
01 ENOLA
02 HIDDEN PROTOCOL(release2)
03 BOGY
04 Rocket Shoot Ⅱ
05 ENN
06 衛星ALONE
07 LAYER-GREEN(ver.1.05 GOLD)
08 Spiritus
09 ASHURA CLOCK(Discommunicator)
10 Black in White
11 A Strange Fruit
BONUS TRACK
12 ASHURA CLOCK
13 COLORS
14 HIDDEN PROTOCOL
15 LAYER-GREEN
16 BA-DA-DHA
17 AFFIRMATION
この中で、僕が知っていたのは、「ASHURA CLOCK」「LAYER-GREEN」ぐらいだったが、オープニング「ENOLA」から、想像を超越した衝撃的な音に心を持って行かれた。すごいなあ。
リリース当時、本作もまた、最近の平沢さんのソロのように、何らかの物語のサウンドトラックのように楽曲が構成されていたようで、まず、P-MODELの船員すなわち、この前作『舟』からの人が引き続き、旅をしている設定らしい。
例えば、ENOLAは、緑の領域=サイバースペースの楽園”レイヤー・グリーン”へのP-MODEL号突入の際、発生した振動性の病原体”ENOLA”が蔓延してしまう。ENOLAに侵されたレイヤーグリーンを救うプロトコルを探すため、P-MODELがCOLOR-7からCOLOR-0に向かう・・・という物語であったらしい。(Wikipediaなど参考)
なんだか、この20世紀末にあった物語が、いまの世界をすでに暗示or予言していたような気持ちに襲われる。
本作では、そんなスリリングなイメージを音楽で表している。もっとも、05「ENN」の日本の民謡風のおもむき、11「A Strang Fruit」のほっとするラストナンバーで、インストゥルメンタル曲があるおかげで、ハッピーエンド的な物語がそこにあるようで、当時、P-MODEL聴いていた方々は、いまのINTERACTINE LIVE SHOWを楽しむように楽しめたのかなと、ふと思う。
それでは、みなさま、このあとも、よい休日を。