初夏の陽気ですね。僕は苦手です!しかし、なぜか夏はよく動き回るし、夏の記憶の眩いのと切ないのが好きです。前々回に続いてエイジア(Asia)の感想を。エイジアの春が1st『詠時感~時へのロマン~』なら、エイジアの夏は、この2nd『アルファ』だと思っています。

 

アルファ』(Alpha)(1983年7月)←リリースも、前作は3月ですがこちらは夏本番の時期です。

 

1 ドント・クライ

Don't Cry【John Wetton,Geoff Downes】☆1983年7月発売・全米10位※CashBox9位

2 嘘りの微笑み

The Smile Has Left Your Eyes【John Wetton】☆1983年10月発売・全米34位

3 ネヴァー・イン・ア・ミリオン・イヤーズ

Never In A Million Years【John Wetton,Geoff Downes】

4 マイ・オウン・タイム

My Own Time(I'll Do What I Want)【John Wetton,Geoff Downes】

5 ザ・ヒート・ゴーズ・オン

The Heat Goes On【John Wetton,Geoff Downes】

 

6 悲しみの瞳

Eye To Eye【John Wetton,Geoff Downes】

7 時の旅人

The Last To Know【John Wetton,Geoff Downes】

8 トゥルー・カラーズ

True Colors【John Wetton,Geoff Downes】

9 ミッドナイト・サン

Midnight Sun【John Wetton,Geoff Downes】

10 永遠の輝き

Open Your Eyes【John Wetton,Geoff Downes】

 

※11 デイライト

Daylight【John Wetton,Geoff Downes】

※12 ライイング・トゥ・ユアセルフ

Lying To Yourself【John Wetton,Steve Howe】

 

※ボーナストラック

 

 

 

『アルファ』も、全米6位まで上昇したヒット作です。実は、ここでも、僕は、リアルタイムでは聴いておりません。

しかし、後で、1st、2ndのシングル曲を続けて聴いた時、まったく非の打ち所のない音だなと感動したのを覚えています。僕が未成年だった頃のお話です。

 

後に何度か観に行ったエイジアのライヴでは、この強烈に直球の爽快なオープニング曲「ドント・クライ」は、静かなヴァージョンにアレンジされて演奏されることが多かったように記憶しております。

いつわり、と読むと思いますが、「嘘りの微笑み」も素晴らしい夜明けをイメージさせるバラードです。

 

この2曲に加えて、ライヴでは、5「ザ・ヒート・ゴーズ・オン」が定番曲でしたが、それ以外の収録曲も、こうして聴いてみると、それぞれに色鮮やかで、ずっと浸かっていたくなる音のプールという感じであります。

 

・・・ずっと浸かっていたいプールなんて、ないと思いますが←

 

ラスト10のコーラスなども、少しビーチボーイズを思い出しました。

本当に、ロジャー・ディーンのジャケットも、本作の全曲が放っているきらきらした感じは、夏のイメージです。

ピラミッドみたいなやつの眼とかは別にしてですが。

 

 

本作は、聴いていると、スティーヴ・ハウのカラーは引っ込んでいて、実際、作者もほとんどウェットン&ダウンズですね。

この辺の事情は、ハウの自伝にでも書いてあるのかな(まだ、あの自伝を読んでないのでわかりません)。

ともかく、次作では、ハウはメンバーじゃありません。

たしか、本作の後、ウェットンも一時脱退したのです(アジアのツアーは、代役にグレッグ・レイクを立てた。)。

順序としては、ウェットン脱退→Asia in Asia(グレッグ代行)→ウェットン再加入→ハウ脱退→マンディ・メイヤー加入・・・だったと思います。

 

そして、次作はアメリカではほぼ不成功のかたちで終わります。秋を越えて冬が来るわけです。

 

そのようなわけで、今回はここまで。

僕の洋楽開眼まで、あと2年が必要でした・・・。

 

では、また!