スライド・ギターの名手で、ルーツ・ミュージックの第一人者、ライ・クーダーの新作!
…と、分かったように書いていますが、ライ・クーダーの名前だけ知っていて、一度も自覚して聴いたことがありませんでした。じゃ、なぜ今回買って聴いたのかと言えば、これはもう、いつもながらの直感としか言えません。
ジャケットに魅かれて、それから、”ブルースやカントリー、ジャズ”などに世界のルーツ音楽を取り入れた独自のかたちで表現されてきた方だとの情報で、これはたぶん行けると踏んで、つまり、僕が今聴きたい音楽に近いものがあると予想して。
スライド・ギターっていうので、余韻があって透明感のある響きを上手に聴かせるのかなと思ったのですが、実際、そのような音で、ブルース系の泥臭い感じと古き良きアメリカの空気を漂わせた感じに、T01から正解という確信を得たysheartでした。
華々しいとか煌びやかな音ではないのですが、マンドリンやバンジョーも弾いているし、T05のサビのコーラスの楽しさ、そこここに通じるロックな力強さ、…ともかく、一つのジャンルでは括れない面白さがあります。
ジャケットにあるような風景の場所を、自分もその中に歩いている”放蕩息子”のように、歩いていた時、何度かあったなあと思い出します。それは日本の遠くのどこかだったり、欧州のどこかだったり。そして、こんな風景があって僕もそんな場所を歩いていたなあと。
以下、ライナーノーツのほうで、上手な邦題をひとつひとつ付してくださっているので、そちらのほうをここに載せておきます。
1 まっすぐな通り
2 縮んでいく男
3 再開発
4 見知らぬ人には親切に
5 放蕩息子
6 誰のせいでもない
7 すべてを捨てて
8 我が名が呼ばれるそのとき
9 愛の港
10 ジーザスとウディ
11 神のご加護に
こうでなくっちゃね!(笑)
邦題をつける、本当に大事ですよ、洋楽をもっとかつてのように普及させようとするなら。
個人的には、前半のT01、T05のほか、
T07、T09は特にいい曲だと思います。
ギターの透明感や豊かなボーカルが優れています。
では、また!
※2018年5月20日追記
この記事のテーマを、「民族音楽/ルーツ」から「R&B」に変更しました。
何回も聴いているうちに、ブルース、ロック寄りの気がしてきたのと、”民族音楽”とすると、ワールドミュージック的なものを受け付けない人が訪れなくなると思ったのでー!^▽^;
さらに基本的にアクセス数が下がりすぎなので。