(相対性理論『ミス・パラレルワールド』)

おれが如何に不毛な連休を過ごしていたのかをつらつら綴っても
ちっとも面白くないので昔の話をする。
それが面白いかは知ったこっちゃない。

基本的に中学以前のことはあまり記憶にない。
多分それは思い出したくないほど糞だったか、
どうでもいいくらい・つまらなかったからだろう。
それなのに何故か今でもたまに思い出すのが動物園での出来事である。

それはおそらく幼稚園の遠足か何かだったのだろう、動物園にやって来ていた。
動物園のイメージとしては"ズーラシア"のような派手な動物がいる動物園より
"野毛山動物園"的な寂れ感のある所だった。
折角の動物園だったが、その日はしとしと雨が降っていて、
動物たちの大半は宿舎のような所に入れられてほとんど閉園状態だった。
雨合羽を着てとぼとぼ歩いているとキリンの小屋に差し掛かった。
小屋というより小さいプレハブのような建物だった。
しかしキリンの姿は見えない。
その建物の窓から中を覗き込むと床ではなく一面にキリンの頭が広がっている。
頭が自動車ぐらいの大きさだった。
そして地下に向かって首がにゅうっと伸びていて体は深すぎて見えない。
それ以後、『キリンはものすごく大きな生き物』という認識があったが、
そこまで大きなキリン、どころか生物をおれは見たことはない。
この出来事が夢だったかどうかも・もはや定かではない。


なぜこんな話をしだしたのかと言われれば
寒さと退屈さと明日からの仕事に対する現実逃避でしょう。
合掌。