さらにそれが動いたのが、月曜日でした。
 
網戸が休みなので、僕がサイバーナイフ、パーキングはオペの日です。
 
昼頃にサイバーナイフのプラン作りを淡々としていると、オペ着のパーキングがやって来て、どうした?珍しいね?はあはあ言っています、どうやら走って来たようです。
 
「今オペの一例目と二例目の間なんだけど、チャーミングとお前の再来年のことを話して来たんだよ」
 
「チャーミングはお前の研究室のプロジェクトのことをよく知らないみたいだったから、説明して、そしたらグッド、グッド、と興味を持ってた」
 
「そして、お前が自分の研究をさらに発展させたいというような夢を持ってあることを伝えたら、チャーミングはびっくりしていたよ」
 
「結論から言うと、どんな少額でもいいから研修費を取って来れるか?そうすれば、チャーミングの患者からの寄付を使ってお前のためのポジションを作ることができる」
 
??
 
これを言いにわざわざオペの合間に来たのか?
 
、、、
 
これは僕がぶつかって行くべき話じゃないのか。
 
「これで行こう、うまく行くと思うぞ」
 
結局、僕は扉を自分で叩かず、勇気を出したのは、聞くのがこわいと言っていたパーキングで、彼が僕の前の扉を、ノックした。
 
現在のポストは講師ですが脳外科付きの講師なので、毎年更新で枠の中で1〜3年で入れ替わるポジションになります。
 
パーキングが持ってきた話は、チャーミングが自分のお金で僕を雇うと言う話です、なので彼はlong termの話だと呼びました。
 
パーキングは助教授になったのでずっとチャーミングの下でこれからいます、パーキングはその中に僕も誘い入れようということです、無いところに枠を作る、という話。
 
とにかく嬉しくて、そこまでしてくれたことと、わざわざ飛んできて知らせようとくれたこと、それからチャーミングもパーキングの持ち込んできた話に対して、前向きに考えてくれたこと。
 
いつも厳しい2人が、バックグラウンドというやつで、そのような話をしてくれたことが、素直に嬉しかった。
 
扉、開いた?開いてもらった。パーキングに。