こんにちは。すばるです。
今回は、スタンフォードの図書館をいくつか紹介したいと思います。
スタンフォードでは、コロナの影響も少しはあるのでしょうが、全体的に屋内の勉強場所が比較的少ないです。
理由として、おそらく「年中晴れていて外のベンチで勉強できるので、わざわざ建物内に勉強スペースを作る必要がない」ことがあると思います(贅沢な理由ですね)。
といっても、ほぼ常にパソコンかiPadで勉強している身としては、コンセントが近くにない屋外で勉強するのはとても不便です。
そこで、図書館で勉強できないかと思い当たったので、学期頭にリサーチしてきました。
まず、キャンパスの中央付近にあるのが、Cecil H. Green Library です。
正面にある建物は古代ギリシャ風の建築で、美術館のような雰囲気があり、実際に入り口付近には美術品のギャラリーがありました。
館内の奥に進むと、本棚がずらっと並んだ広大なフロアにたどり着きます。
(本棚が永遠と並んでいる。もはや立ち読みすると風景を損なうのではないかと躊躇するレベル。)
窓際に数カ所学習スペースがありましたが、照明があまり施されてなく、長時間の勉強には向かなそうです。
(個別型勉強スペース。あまり秩序のない配置。)
同じようなフロアが数階にわたって広がっていました。
ちなみに、Green Library は主に文学や社会学向けの図書館となっており、他にもロシア語やドイツ語の本や社会学専用スペースなどがありました。
ついでに地下に寄ってみたのですが、なんと、政府関係の歴史的書類がたくさん保管されていました。
(重々しく、触れていいのかさえわからない書類棚。)
理工学系の大学出身の私には斬新な光景でした。
さて、スタンフォードには Green Library の他にもいくつか図書館があるのですが、先日 Robin Li and Melissa Ma Science Library という理系の図書館にも行ってみました。
こちらの図書館は比較的小さく、本棚のサイズも等身大、内容も等身大で、穏やかな気持ちで館内を見て回ることができました。
(Li&Ma Science Library 内部。理系の本が並んでいる。)
ただ、蔵書のクオリティとしては、量も質も出版年度も私の学部時代の大学図書館とは雲泥の差で、とてもがっかりしました。
かろうじて見つけた、今受講している授業の専門書を一冊借り、図書館を後にしました。
(借りた本。1ヶ月しか借りられず、学部時代の3-6ヶ月期限が懐かしく思われる。)
ちなみに、他にも欲しかった有名な専門書などが全く見当たらなかったので、仕方なく数学課が専門書を既に持っていないか問い合わせたのですが、「オンラインのPDFで読むか、自分で買ってください」と言われ、意気消沈しました。
学部生の半分以上がアメリカの富裕層トップ10%、学部生の17%が富裕層トップ1%の家庭から来ている、というスタンフォード特有の環境を身に持って知らされた気がします。
以上、スタンフォードの図書館二館の紹介でした。
結局、自主学習スペースとしてはいささか物足りなく、この図書館調査のためにそれぞれを訪れてからは、一度もどの図書館にも行っていません。
静かに共有オフィスと自宅で勉強しようと思います。