こんにちは。すばるです。

 

カルフォルニアでも夜の冷え込みが激しくなってくる季節となりました。

 

「カルフォルニアは暖かい!」と友達が口を揃えて言っていたので軽装で引っ越して来たのですが、雪こそ降りませんがなんだかんだいって結構寒いので、既にガンガン暖房をかけています。

 

 

 

 

話は変わりますが、先月下旬に、院に入ってから初のお給料をもらいました!

 

学生の身で研究しながら給料をもらえるのは、アメリカの大学院に通う最大のメリットの一つであります。

 

そこで今回は、アメリカのPhDでの給料の仕組みを詳しく説明していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

まず、大学院にもよりますが、アメリカでは通常、PhD課程は「学費免除、且つ給料あり」といった制度です。

 

ここでいう「給料」とは、「Teaching Assistant(TA)をする対価」という形になっています。

 

なので、ほとんどの大学で、TAやそれに準じたもの(スタンフォードでは Course Assistant (CA) もある)を学期中にすることになっています。

 

 

 

対して、外部の奨学金をもらっている場合は、TAをやらないで、奨学金で生活することもできるようになっています。

 

しかし、将来的にポスドクなどを経てアカデミアに進む場合は、教職歴も見られることが多いので、実質的には院のどこかの段階で TA や CA をやることが推奨されています。

 

 

なお、Masterだけのプログラムだと、TA や CA が義務でない代わりに、給料も支払われないことがよくあるので、海外の院を受験するときは注意してください。

 

 

 

 

 

 

さて、スタンフォードでは、二週間に一回の頻度で給料が振り込まれます。

 

以下が、(味気ないですが)私の初給料の抜粋です!

 

 

 

 

ちなみに、給料振り込みのデフォルトはチェック(小切手)となっていて、直接口座に振り込んで欲しい場合は大学のサイトから設定をする必要があります。

 

また、給料振り込みの際に振り込み先を複数指定でき、私も複数の口座に分けて振り込んでもらっています。

 

 

 

さらに、キャンパス内の大学管轄アパートに住んでいる場合は、アパートの費用を事前に差し引いた分の差額の給料をもらうこともできます。

 

この制度を使わないでいると、学期初めに3ヶ月分のアパート費用を振り込まなくてはならず、貯金が少ない場合には大打撃だったりします。

 

 

 

 

 

 

次に、給料の金額についてですが、スタンフォード大学の数学科では、「スタンフォードで一番高い院生アパートに住んでも赤字にならない」程度の金額がもらえます。

 

スタンフォードで一番高いアパートというと、一月あたり$2,500 するのですが、給料は一月あたり$3,900 ほどなので、(ここまでギリギリを極めたとしても)健康で文化的な最低限度の生活を営むことができます。

 

毎日数学をしている「だけ」で、これほどのお金がもらえるなんてウハウハですね。

 

おそらく、他の学科も、(特に理系は)同じ程度の金額が保証されていると思います。

 

他の大学院に関しては、もらえる金額はその地域の物価にも左右されるので、全体の状況を考慮するといいと思います。

 

 

 

 

 

 

今回は、スタンフォード大学における給料事情について紹介しました。

 

そのうち、給料の対価の対象である TA や CA を実際にしてみた感想に関する記事も書きたいと思います。