スーパーとおいしい焼き鳥屋さんで買い物をして、まずはサナ夫婦の家に車を停めて、ピンポーン。

あれ?応答が無い。

サナに、今どこにいる?とLINEしたら電話がきた。


サナ→もしもし?終わった?
今ね実家にいる!お母さんからサナとタローも夕ごはん一緒に食べようって言われて、こっち来たんだー


私→あ、そうなんだ!今ね、お土産に焼き鳥買ってきたの!
他のものを冷蔵庫に入れたら行くね!
何か必要なものある?


サナ→やったー!今日はね、餃子とタコパしようってなって(笑)今、アキとハルも手伝いながらやってるー。
お姉ちゃん、焼き鳥と一緒に早く帰っておいで!何もいらないよ!
お母さんも私も、上手にタコ焼き丸くクルンってできないから(笑)タコ焼きはお姉ちゃん焼く係ね(笑)





明るいサナの声と、後ろでアキとハルがキャッキャしてる雰囲気がケータイから伝わってきた。


急いで家に戻り、実家に走る。


息を切らせながらピンポンを押す。

母→おかえり〜


廊下にスリッパの音を響かせながら、皆が出迎えてくれた。



タローくんも来てから皆で、餃子・タコ焼き・焼き鳥という組み合わせで和やかで賑やかな夕食。

ホットプレートがテーブルに載せられて、皆ギュウギュウになって座る。

私はキッチンのカウンターで、タコ焼きをせっせと作った。



父は黙りながらだけど楽しそうにチビチビとビールを飲みながら。

タローくんは、まじうめぇ〜やべぇ〜しか言葉を知らないのかと思うほど、特盛ごはんに餃子と焼き鳥(笑)

母とサナは、アキとハルに混ざって、これは私のキムチ入り!とか言ってワーワー騒ぎながら(笑)

私はそんな皆を見つつ笑っていた。



餃子もタコ焼きも焼き鳥もごはんも…

ぜーーーんぶ完食しました(笑)

タローくん一人でごはん3合ぐらい食べてたんじゃないかな(笑)




サナ夫婦が、お姉ちゃんはお父さん達と話あるだろうから…と、双子を入れるついでにアキとハルもお風呂に入れてくれると申し出てくれました。


サナが双子を入れてる間は、タローくんがアキとハルを腹ごなしの散歩にお星さま見に行こう!という名目で、コンビニへ連れ出してくれました。



私は、父と母と茶の間へ。


父は日本酒、母と私はお茶。



ポツポツと今日の弁護士事務所でボスと笹木先生とで話した事を説明。



父→それがいいって先生達が言うのなら、お任せでいいんじゃないか?
女にはのっけから裁判したって。不倫がなかったなんて発言したところで、こっちは探偵の写真もあるしな。


母→うん、私もそう思う。裁判でどういう反応するのか楽しみね(笑)
だけど、連れ去られないように本当に気をつけなきゃね。人間、思いつめると何をするか分からないし。今さら常識がどうのこうのって通じる相手だとは思えない。
他に、アキ達を守る以外には何をすればいいの?


私→とりあえず、子供達を守る為にも夫側の人達とは、一切の連絡や面会を拒否してほしい。
トオルとの調停や女との訴訟前に、下手な事して、こっちの発言の言葉尻とって挙げ足とられたりするかもしれないから…


母→お父さん短気だしね〜(笑)

父→母さんに言われたくないな(笑)
あと、お金のことだけど…


私→本当にごめんなさい。働きだしたら、全額返すから。子供達の面倒も見てもらってて…本当にごめんなさい!



頭を下げた。

鼻がツーンとして涙が溢れた。

不甲斐ない。

探偵費用や弁護士費用、別居してからの生活費、アキの幼稚園代だって…
いい歳した三十路の私は、ほぼ父と母から出してもらってる。

借りてる家だって、不倫と離婚の事情を話したら、来年の4月から払ってくれればいいよと言ってくれた親戚のおじさんとおばさんからの言葉に甘えて、一戸建てを家賃2万円で借りてる。
この家賃と光熱費だって、父が私の為にと貯金してくれてた口座からだ。

私が自分の貯金口座から出してるお金なんて、学資保険・ケータイ代・ガソリン代ぐらいだ。


周りの人や家族の優しさに甘えてばかりな自分が情けなくて、涙が出た。


下げた頭が上げられない。





父→いい、いい(笑)金のことは無理の無い範囲でいい。返さなくてもいい。子供達は孫だ。お前は娘だ。俺はな、お前と子供達が手元に帰ってきただけで嬉しい。
だからそんなに謝るな。
俺はな、慰謝料なんていらない。そのかわり、お前と子供達の人生めちゃくちゃにしたトオルの人生ぶっ壊せれば、それでいいぐらいなんだ(笑)
だけど、それじゃ償いにはならない。


正面に座ってた母が、そっと横にきて私の背中をさする。

あたたかい手だ。


母→お母さんもお父さんもね、マナが大学は東京だから一人暮らしするって言った時も、お嫁さんに行くって言われた時も、寂しくてね。二人で話してたの。
手放したくないね、って(笑)
ずーっとずーっと赤ちゃんの時から。
お嫁になんて行かずに生涯独身でもいいから、お父さんとお母さんのそばに置いて、嫌な事や心配な事から全部守ってあげたいねって(笑)
それがさ、今叶ったんだよ。
マナと同じぐらい可愛い二人の孫まで一緒に連れてきたの。
勿論さ、お嫁に行く時は、これがマナの幸せなんだって思ったよ。
変な言い方だけど(笑)お母さん、マナが帰ってきて嬉しい部分もあるの。
あんたとサナがすぐ近くにいる。
リイチ(弟)も元気でやってる。
さらに、見てるだけでも飽きない孫が全員近くにいる。
だからね、顔を下げなくてもいいの。悪いところなんて無い。シャンと背筋伸ばして、まっすぐ前を向いて、世間や私達に顔向けできない事なんて、あんたは1つもしてないんだから。
お母さんもお父さんも、生まれてからずーっとあんたは自慢の娘なの。


そう背中をさする母の声は、泣くのをこらえてるような口調だった。


父→ん、泣くな。ほら、もうこんな時間だ。そろそろ帰ってくるな。
お前が泣いてる顔だと、アキにじぃじとばぁばが悪いんだと思われるから、俺らは退散するぞ(笑)


母からティッシュを渡されて、部屋に退散する父と母の背中を見送った。


サナ→双子そっこー寝た(*^^)v

茶の間にサナがひょこっと顔を出す。


私→そっか。タローくん遅いね?気を使ってるのかな?

サナ→いや、ウチ(サナ家)でアキ達と風呂入って寝てるよ(笑)

私→えー!!まじ?ごめん!!迎えにいかなきゃ!

サナ→いいよ、いいよ(笑)アキもハルもぐっすりだし、明日ウチから幼稚園行かせれば(笑)

私→サナどうするの?双子は?

サナ→私ここ泊まる(笑)お姉ちゃんも泊まろうよ(笑)朝ウチ行って、朝ごはんと幼稚園の準備させてアキとタロー行かせればいいじゃん(笑)

私→でも、、、タローくん…

サナ→大丈夫だよー!(笑)ハルに風呂場で立ちションのやり方教えて、アキ爆笑してたみたいだよ(笑)

私→立ちション(笑)

サナ→そそ!たまにはイクメンやってもらって。心置きなく、姉妹でブラック女子会やろうよ(笑)

私→タローくんにお礼と謝ってね

サナ→明日の朝ごはん+タローにも弁当作ってくれるので手を打つ!(笑)

私→上のり弁、下のり弁

サナ→ライスonライス(笑)