時間になり、私達が呼ばれました。


緊張しながら廊下を歩いた。


後ろには、笹木先生が小気味良い足音を立てて着いてきてくれている。


7センチのヒールに負けないよう、背筋と指先を伸ばして歩く。

目線はしっかりと前を見つめた。








案内された小さな部屋。





調停を経験したブロ友さんの記事にあったような事を一通り説明される。


ほぼ聞き流しました(笑)






女性調停員は、この人は数学教師だったのかな?と思うような口調だった。
50代ぐらいだろうか。

なんて言うんだろ…
生徒指導部の、冗談とか融通とか一切通じなさそうな独身教師タイプ

以降、彼女の事はハイミスと呼びます




男性調停員は、見るからに嫌だけどやらされてます〜みたいなオーラ。

部屋暑くないですか?って、終始落ち着かない様子で、掛けてる眼鏡を頭に乗せたり、持ってる書類や手の平でパタパタ何度も自分を仰いでいた。

以降、彼の事は汗だくと呼びます





チラッと笹木先生を見た。

黒のボールペンを握ってる…!!


やっぱり!私もそう思ったカナヘイきらきら

毅然とした態度や憔悴しきった態度よりも、この第一回目の調停は、自然体で様子を見るのがベターだ。

いいねいいね〜!
開始早々、笹木先生とインスピレーション合ってるよ!
これは私いけるよ!!

等と考えながら、肩の力を抜いた。




大丈夫、大丈夫気合いピスケ

そう言い聞かせながら。





ハイミス→まずは、婚姻費用について話を進めましょう。


私→はい。


ハイミス→ご主人も離婚を望んでいますよね。だったら、離婚条件として考えてみたらどうですか?


私→いえ。離婚条件としてではなく、あくまで別居中の生活費として婚姻費用を話し合いたいと思っています。


ハイミス→でもね、考えてみて?最終的には離婚するのに、生活費貰うことよりも慰謝料なり和解金、という事で話を進めたほうが効率良いと思いませんか?


笹木先生が、すっと私を見た。

効率とかじゃなくてームキーと、言い返そうとした私は、笹木先生の視線に気がついて、笹木先生へ発言権を譲った。


笹木先生→こちら側は、お子さんも小さいですし、はっきりと離婚を決意しているわけではありません。お互いに納得のいく形での離婚を望んでいます。
しかし、昨年の8月から別居をしていながら再三に渡る婚姻費用の請求に対して、払うと言ったり払いたくないと言ったりしているのは事実です。
更に、勝手に社会保険を打ち切ったりしたにも関わらず、児童手当の口座変更にも応じておりません。
こちらのマナさんとお子さん達にとって、生活が不利益になる行為だと認識があるにも関わらず、今も継続しております。
そのような、父親としての不誠実な対応には、こちらとしても困惑している次第なのです。
なので、離婚ありきの調停ではなく、まずは生活費として婚姻費用の支払いを話し合って、きちんと毎月の支払いに応じてもらい、生活の基礎を築きながら、その後の事は離婚調停として話をしたいと思っています。


笹木先生が話してる間、ハイミスがチラッチラッと会話の節々に「あなたも同意見?」とでも言いたげな視線を私へ送ってきた。


笹木先生に同調するように、調停員に向けて、うんうん、と頷く私。


ハイミス→なるほど。お気持ちは分かりました。








そして、ハイミスと汗だくの、調停員としての素質を疑うような発言が、ここからオンパレードになります…