待合室に笹木先生と戻った。


止めようとしても涙が止まらない。


泣きながら笹木先生へ聞いた。






私→何故調停続行なんですか?
すみません、予想外で…あまりのショックで調停委員さんのお話が全然耳に入ってこなくて。


笹木先生→調停委員も、不成立にしようと裁判官を呼んだそうです。
そしたら、あちら(トオル)側が、お子さんとの面会交流の調停を起こすと言い出したそうです。
調停委員も初めて言われたし、突然のことで面食らったそうです。
裁判官とともに言い分を聞いたら、入園式への参加も断られ、別居してから何度も会いに行ったり面会の交渉をしようとしたが、本人への折衝を断たれていたから話せなかった…と。
そして、離婚訴訟ではなくできるだけ穏便に調停で離婚したいと言っているそうです。この離婚調停が不成立になると、面会もこのままさせてもらえない・面会の交渉もさせてもらえない、だから面会交流の調停を起こすつもりだ、と言っていたそうです。


私→そんなの飲めるわけないじゃないですか。連絡もなく、突然実家に大人3人で押し掛けてきたり、生活費も養育費も渡さない!と言ってるのは、あっちじゃないですか。
この前なんて、職場にまで押し掛けてきて離婚するのやめようとか、車の中で私は酷い言葉で罵られたんですよ?子供達の事なんて、一言も言っていなかったのに!


笹木先生→お気持ちは分かります。
私も、前回までの調停中に話し合われた内容と違うと言いました。
勿論、マナさんの職場に突然押し掛けてきたことも。
お子さんの事を思うなら、婚費を支払ったうえで離婚や離婚後の交渉をすべきだと何度も伝えてあるはずです、と調停委員にも言いました。
調停委員も、今から再度裁判官と話をすると言っていましたが…。
だけど、いわゆる事件としては婚費・離婚・面会交流は全くの別問題なので、あちらが新たに調停を起こすというのを止める事は、はっきり言って難しいです。
本来ならば、離婚調停の中で、離婚前後の面会については話し合ってもいい内容ではあります。しかし、新たに調停をとなると、事件としては別なので裁判所側も受領せざるを得ないのです。








頭が真っ白になった。

だけど、笹木先生の言葉を聞いてるうちに涙は止まった。








私→生活費についてはどうなるんですか?確かに私が働きだしたから、家賃も激安とはいえ出費としての金額は多くなりました。
子供達は日々成長していて、去年の秋物はサイズがとてもじゃないので入りません。


笹木先生→今それを調停委員と裁判官が話し合っています。そして、あちらに婚費を支払うよう説得が行われると思います。
本当にすみません…入園式の参加を断るよう判断した私が甘かったです。
あちらが一刻も早く離婚したいから調停不成立にしたら離婚訴訟を起こすと初回の調停の時から言い続けていたので、これ以上の事はやらないだろうという見通しを立てた私のミスです。


笹木先生が、顔を下に向けた。






そんな事言わないでほしい

私がトオルに会いたくない・私が入園式にトオルとは会いたくない、と言ったのだから

決断をしたのは私なのだ




私は慌てて笹木先生をフォローしたが、笹木先生は責任を感じているらしく、ひたすらに私へ頭を下げた。








今トオルと顔を合わせたら、私はきっと殴りかかって行くだろう。









キタナイ

キタナイ

キタナイ







私と子供達に経済的な攻撃をし続けながら、自分の思い通りにならなさそうだと分かるや、なりふり構わず物事を気分次第で決めるトオル。









許せない。

許さない。