プッツンはしたものの

正気じゃ言えない事を言ったものの

不思議と涙は出ませんでした。






なんだろ。






目の前に泣き崩れるトメがいたから?

怒鳴りつけるウトがいたから?




ううん、違う。








もう、私の中で

『過去は変えられない』

そう結論が出たから。





私の正面にうなだれて座ってる夫が

私の愛してた夫ではなく

知らない人にしか見えなかったから。










伊井さんを抱いた人。





私を 子供達を 傷つけた人。






口先でしか愛を語れない人。





信頼し、尊敬してた夫ではない。





荘厳なチャペルの中
神様と皆の前で
永遠の愛を誓い合った人ではない。













最初から他人だったけど


もう知らない人だ。