本来なら決して進んで組むべきではない。だって日頃から共に練習し、プライベートでも連絡を取り合うばかりか食事にも出かける友人であり仲間なのだから。“盟友”という高尚な言い方もされるが、やっぱりどう見ても友だちなのである。
そんな仲間同士で真剣勝負ができるのか。遠慮を一切かなぐり捨てられるのか。球技や競走とはまったく別次元のハードコンタクトし合う格闘技なのだ。仲間同士が公の場で交わらなければならないとき、そこには必然性がなければならない。
“最後の闘い”・・・それならば納得できる。
日本の格闘技界はプロレスと地続きで発展してきたからか団体内同門対決のごとく仲間対決を組むのに抵抗がないのかもしれない。
シューティングは同門内で凌ぎを削り合うことから始まった。当時は真剣勝負だと信じていたUWFに始まるU系各団体も所属選手同士のプロレスだった。
今ではジムや道場という形で細分化独立しているが、ジム同士の交流もあれば所属を越えた選手同士の交遊も盛んだ。そして自ずと仲間関係が増えていく。格闘技専門誌を購読するほどのファンならだいたいどの選手とどの選手は一緒に練習していて仲がいい、という状況を知っている。そして最近いかに仲間対決が増えているかをよく認識されているはずだ。
打倒紅白で始まった大晦日のお茶の間格闘技は10年で一区切り、それでも今年も大晦日興行が開催される運びとなった。K-1と手を切ったDREAMが大晦日の顔・猪木とタッグを組み、大胆な大会タイトルで勝負をかける。
元気ですか!!大晦日!!2011
笹原プロデューサーの言葉を借りれば、出し惜しみなし。たしかに現状の日本MMA界で考えうるベストマッチメイク実現への努力がうかがえる。
高谷vsリオン武のフェザー級タイトル戦、宮田vs川尻は事実上の次期挑戦者決定戦、今成が勝ち残り所にリザーブ権が与えられたバンタム級世界トーナメントファイナル、などベスト・オブ・ジャパニーズMMAな先行ラインナップに切り札が加わった。
青木真也 vs 北岡悟
格闘技マニアなら誰でも知っているはずの二人の関係がある。何故、どうして、わざわざ彼ら同士がやらねばならないのか。
正式発表前にこのカードの噂がまわったとき、正直私はげんなりした。また仲間対決かよ、と。友情対決でドラマを生む意図よりも、かえって日本のパイの小ささを露呈していることに危惧を覚えていた。
そして案の定、である。9月の北岡DREAM初参戦時に青木戦を煽っていたのが気になっていたが、これは随分と安易な流れではないか。どんだけ青木の相手選びに困っているんだよ、と。
と、そこが問題なのだ。もはや日本国内で青木に見合う相手選びができなくなっている。トップランクの外国人選手を招聘することが困難な中、川尻にも廣田にも完勝し揺るぎなき日本人最強の座にいる青木が選ぶべき道は海外出陣=UFC参戦しか残されていない状況なのだ。
しかし、最後の一人が残っていた。それが北岡だった、ということだ。
日本格闘技界年間最大の場という必然、日本最強を決めるタイトルマッチという必然、青木真也が闘うべき最後の日本人という必然。
必然が重なり合った上で、もうやるべき相手が北岡しかいないのならば、この盟友対決は青木にとっても北岡にとってもケジメの一戦となる。そして日本MMA界にとっては覚悟の一戦となる。結果いかんで至宝・青木を世界=UFCに送り出さねばならなくなるのだから。
青木戦決定に際し北岡がプロ魂を貫いてみせたことで、友情対決という私情を突き破った“最後の闘い”として成立する期待が生まれてきた。これはパンクラスという特殊な空間に身を置いてきた北岡が磨き体得したアティトュードに拠る部分が大きい。北岡は他のどの格闘家よりも豊かな心情をウィットに富んだ言葉で表すことができる稀有な存在である。
北岡のひとりハイブリッドが格闘技人生最大の舞台でどう昇華されるのか・・・北岡サイドに立ってこの一戦を観ると興味度はより増していきそうだ。
仲間対決、友情対決、同門対決、盟友対決・・・いろいろな言い方はあれど、万策尽きた末の苦しいマッチメイクはゴメンだ。マッハvs長南に必然性はあったのだろうか。
あくまでも未来を見据えて、世界=UFCに繋がる道となるためならば・・・日本格闘技界が置かれた曖昧な状況を打破するのは誰なのか、何なのか。青木vs北岡の結果が答えになる。
そんな仲間同士で真剣勝負ができるのか。遠慮を一切かなぐり捨てられるのか。球技や競走とはまったく別次元のハードコンタクトし合う格闘技なのだ。仲間同士が公の場で交わらなければならないとき、そこには必然性がなければならない。
“最後の闘い”・・・それならば納得できる。
日本の格闘技界はプロレスと地続きで発展してきたからか団体内同門対決のごとく仲間対決を組むのに抵抗がないのかもしれない。
シューティングは同門内で凌ぎを削り合うことから始まった。当時は真剣勝負だと信じていたUWFに始まるU系各団体も所属選手同士のプロレスだった。
今ではジムや道場という形で細分化独立しているが、ジム同士の交流もあれば所属を越えた選手同士の交遊も盛んだ。そして自ずと仲間関係が増えていく。格闘技専門誌を購読するほどのファンならだいたいどの選手とどの選手は一緒に練習していて仲がいい、という状況を知っている。そして最近いかに仲間対決が増えているかをよく認識されているはずだ。
打倒紅白で始まった大晦日のお茶の間格闘技は10年で一区切り、それでも今年も大晦日興行が開催される運びとなった。K-1と手を切ったDREAMが大晦日の顔・猪木とタッグを組み、大胆な大会タイトルで勝負をかける。
元気ですか!!大晦日!!2011
笹原プロデューサーの言葉を借りれば、出し惜しみなし。たしかに現状の日本MMA界で考えうるベストマッチメイク実現への努力がうかがえる。
高谷vsリオン武のフェザー級タイトル戦、宮田vs川尻は事実上の次期挑戦者決定戦、今成が勝ち残り所にリザーブ権が与えられたバンタム級世界トーナメントファイナル、などベスト・オブ・ジャパニーズMMAな先行ラインナップに切り札が加わった。
青木真也 vs 北岡悟
格闘技マニアなら誰でも知っているはずの二人の関係がある。何故、どうして、わざわざ彼ら同士がやらねばならないのか。
正式発表前にこのカードの噂がまわったとき、正直私はげんなりした。また仲間対決かよ、と。友情対決でドラマを生む意図よりも、かえって日本のパイの小ささを露呈していることに危惧を覚えていた。
そして案の定、である。9月の北岡DREAM初参戦時に青木戦を煽っていたのが気になっていたが、これは随分と安易な流れではないか。どんだけ青木の相手選びに困っているんだよ、と。
と、そこが問題なのだ。もはや日本国内で青木に見合う相手選びができなくなっている。トップランクの外国人選手を招聘することが困難な中、川尻にも廣田にも完勝し揺るぎなき日本人最強の座にいる青木が選ぶべき道は海外出陣=UFC参戦しか残されていない状況なのだ。
しかし、最後の一人が残っていた。それが北岡だった、ということだ。
日本格闘技界年間最大の場という必然、日本最強を決めるタイトルマッチという必然、青木真也が闘うべき最後の日本人という必然。
必然が重なり合った上で、もうやるべき相手が北岡しかいないのならば、この盟友対決は青木にとっても北岡にとってもケジメの一戦となる。そして日本MMA界にとっては覚悟の一戦となる。結果いかんで至宝・青木を世界=UFCに送り出さねばならなくなるのだから。
青木戦決定に際し北岡がプロ魂を貫いてみせたことで、友情対決という私情を突き破った“最後の闘い”として成立する期待が生まれてきた。これはパンクラスという特殊な空間に身を置いてきた北岡が磨き体得したアティトュードに拠る部分が大きい。北岡は他のどの格闘家よりも豊かな心情をウィットに富んだ言葉で表すことができる稀有な存在である。
北岡のひとりハイブリッドが格闘技人生最大の舞台でどう昇華されるのか・・・北岡サイドに立ってこの一戦を観ると興味度はより増していきそうだ。
仲間対決、友情対決、同門対決、盟友対決・・・いろいろな言い方はあれど、万策尽きた末の苦しいマッチメイクはゴメンだ。マッハvs長南に必然性はあったのだろうか。
あくまでも未来を見据えて、世界=UFCに繋がる道となるためならば・・・日本格闘技界が置かれた曖昧な状況を打破するのは誰なのか、何なのか。青木vs北岡の結果が答えになる。